一日一言
五合無菜(ごごうむさい)
い日に米五合の扶持だけで菜も買えない
ほどの貧しい身分という意味から、薄給で
生活の苦しい様子のたとえに用いる。
★今の若者には、不況で雇用環境の悪い中
五合無菜の生活を強いられている。
歳時記
衣替え
季節に応じて衣服を替えることで、平安時代に期日によって
着用する着物の種類を細かく定めたことに由来します。
その名残で官庁、企業、学校などの衣服(制服)は6月1日
と10月1日に夏服と冬服を替えるところも多く、一般的にも
衣服を替える目安となりました。
本来は「衣更え」と書きますが、現代は「衣替え」と書くことが
多いようです。また、夏冬2回と限定せずに、春夏秋冬で
衣がえする場合もあります。
上手な衣替えのしかた
着たい服が取り出せなければ、衣替えもできません。
季節に応じて衣服を入れ替えるのも、衣替えの大事な
おしごとだから、収納上手になりましょう。
秋の七草「葛(くず)」
開花時期は、 8/15頃~ 9/ 末頃。
・秋の七草の一つ。
・まわりの木々をつるでおおってしまう程の
生命力。ひと夏で10mぐらい生長する。
・花は下の方から咲いていく。
・大和の国(奈良県)の国栖(くず)という
ところが葛粉の産地であったところからの命名。
漢字の「葛」は漢名から。
・つるの繊維部分は「葛布(くずふ)」の原料。
(静岡県掛川市特産)
・根には多量のでんぷんを含んでいて、
「葛根(かっこん、解熱の漢方薬)」
になる。葛粉(くずこ)もとれる。
→ 葛餅(くずもち)
・別名 「裏見草(うらみぐさ)」。
葉が風にひるがえると裏の白さが
目立つことから。平安時代には「裏見」を
「恨み」に掛けた和歌も多く詠まれた。
・「ま葛原 なびく秋風 吹くごとに
阿太(あた)の大野の 萩が花散る」
万葉集 作者不詳
「梨棗(なつめ) 黍(きび)に
粟(あは)つぎ 延(は)ふ葛の
後も逢はむと 葵花咲く」
万葉集 作者不詳
「葛の風 吹き返したる 裏葉かな」
高浜虚子
(季節の花300より)