一日一言
三舎(さんしゃ)を退(さ)く
三日間の行程(古代中国で、軍隊が一日に
行進する里数は三十里=一舎だったから、
九十里=三百五十キロメートルのこと)の外に
とどまって近づかないと言う意味から、恐れ
憚って引き下がる、へりくだった態度を取る、
及びもつかないと言う場合に用いる。
★師の前では、知識も経験も三舎に退くのみ
で仰ぎ見る付きのような存在である。
類語:三舎に譲る
5月に咲いていた花「杜若(かきつばた)」
開花時期は、 5/ 5 ~ 5/末頃。
梅雨のちょっと前に咲く。
花は紫、青紫、白。
・昔、花の汁で布を染めたので
「書き付け花」となり、
だんだん
「かきつばた」に
変化していったらしい。
「燕子花」とも書く。
また、万葉集の時代には
「垣津幡」「加古都幡多」
などと書いた。
・1770年頃、
ロシアのバイカル湖の近くで
パラス(Pallas)さんが
初めて発見した。
・”いずれ文目(あやめ)か
杜若(かきつばた)”
= 区別できないことの
たとえ
文目は乾いた土地、
杜若は水の中から生えるので、
2つを並べた場合は
区別できそうです。
花菖蒲は、
これらより開花が遅い。
(6月になってから)。
詳しくは下記「見分け方」参照。
・5月13日、7月3日の
誕生花(杜若)
・花言葉は
「幸運、雄弁」(杜若)
・愛知県の県花(杜若)
★三河の国(愛知県)の
「八橋(やつはし)」は
昔から杜若の名所だった。
そこで詠まれた歌。
「から衣(ころも)
着つつなれにし
つましあれば
はるばる来ぬる
旅をしぞ思ふ」
伊勢物語
在原業平
(ありわらのなりひら)
「か」「き」「つ」「は」「た」
の5文字が、
それぞれの句の先頭にある。
・「かきつばた
衣(きぬ)に摺りつけ
大夫(ますらを)の
着襲(きそ)ひ猟(かり)する
月は来にけり」
万葉集
大伴家持
「神山(こうやま)や
大田の沢の かきつばた
ふかきたのみは
色に見ゆらむ」
藤原俊成
(ふじわらのしゅんぜい)
■アヤメなどの見分け方(開花順)
ジャーマンアイリス
4月~5月頃に咲く。
乾いた土に生える。根茎。
花色は白、黄、青、紫等の
原色っぽい色。
花の様子は、
なんとなく洋風。
花びら中央部のひらひらは
「ブラシ状」。
真ん中2枚の花びらは
直立する。
葉っぱは幅広で、
筋は無く、ほぼ平坦。 ダッチアイリス
4月~5月頃に咲く。
乾いた土に生える。球根。
花色は白、黄、紫等の
やや原色っぽい色。
花びら中央部には、
ジャーマンアイリスのような
「ブラシ状」の
ひらひらは無い。
葉っぱはやや細めで、
くるりと巻く。 一初
4月下旬から
5月中旬頃に咲く。
乾いた土に生える。
花色は主に
青紫色(まれに白色あり)。
花の様子は、
なんとなく和風。
花びら中央部のひらひらは
「とさか状」。
うしろ2枚の花びらは
斜め上にひろがる。
葉っぱは幅広で、
縦に何本も
筋(突起した脈)がある。 文目
5月上・中旬頃に咲く。
乾いた土に生える。
花色は青紫か白。
花びら中央部に
網目模様があるのが特徴。
葉っぱは細長く、
花菖蒲ほどでもないが
縦に小さな
筋(突起した脈)がある。 黄菖蒲
5月上・中旬頃に咲く。
湿地に生える。
花色は黄色。
葉っぱは細長く、
縦に筋(突起した脈)
がある。 杜若
5月中旬頃に咲く。
水の中から生える。
花色は青か
青紫(白いのもある)。
花びら中央部に
白い筋模様がある。
花びらの中央部は、
めくれ上がる。
葉っぱは幅広で、
筋は無く、ほぼ平坦。 花菖蒲
6月頃に咲く。
湿地に生える。
花びらの中央部に
黄色い筋がある。
葉っぱは細長く、
縦に筋(突起した脈)
がある。
(季節の花300より)