1日一言
死に水を取る
死がマ間近に迫っている人に末期の水を
与えるという意味から、死際の面倒をみる、
または、よく人の世話をして死際まで介抱す
ることをたとえて言う場合に用いる。
★彼は親しい友人の最後まで付き添い死に際
の水をとる所まで面倒をみた。
11月に実を漬けている果樹「柿」
秋の果物。
甘柿(富有、次郎、
江戸一、御所等)、
渋柿(西条、平核無等)
がある。
実の表面に黒い斑点が
ポツポツあるものは
どちらかというと
「甘い」そうだ。
・春の新緑若葉は
とてもすばらしい色で、
林の中でよく目立つ。
・葉は”柿の葉のお茶”
としても使われる。
・花はあまり目立たない。
5月頃に咲く。
花は終わりかけになると
ボトボトッと
音をたてて地面にどんどん落ちる。
その場に居合わせると壮観。
時期はだいたい
5月下旬から6月初め頃。
梅雨の前。
「柿花落」は
その頃の季語だったと思う。
この、花が落っこちてくるようすは
青桐も同じ。
・秋に紅葉する「赤」い葉と
「黄」色の実から、
「赤黄」→ 「あかき」
→ 「かき」になった、
という説がある(名前の由来)。
・「桃 栗 3年、
柿8年、梅は酸い酸い13年、
柚子は大馬鹿18年、
林檎ニコニコ25年」。
実を結ぶ時期のこと。
何事も、時期が来なくてはできない
というたとえ。
ただし柿は鉢作りなら
3~4年くらいで結実するらしい。
・英語では
「パーシモン(persimmon)」。
ゴルフのクラブの
ヘッドの材料として
柿の木が使われた時期があった。
(パーシモンヘッド)。
柿の木の前には
「ブナの木」が使われていた。
・劇場が新築されてから
初めて行われる劇のことを
「柿落とし(こけらおとし)」
という。
この場合の「柿」の字は、
右側の「市」の部分の縦棒が
上から下まで突き抜けている字で、
「こけら」と読み、
「材木のけずりくず」などを
意味する。
新築、改築工事の最後に
足組みなどの
柿(こけら:
材木のけずりくず)を
払い落としたところから。
・「柿食へば
鐘が鳴るなり 法隆寺」
正岡子規
「柿食ふや
遠くかなしき 母の顔」
石田波郷
「おりたちて
今朝の寒さを 驚きぬ
露しとしとと 柿の落葉深く」
伊藤左千夫
(季節の花300より)
柿の実