写真はサンタ・ジュスタのエレベータから上がった展望台上から見たリスボンの夕景。海と河に囲まれたリスボンらしい水蒸気を含んだやさしいオレンジ色の光景に癒された。
【研究者一行との最後の晩餐】
その日の昼、ポルトガル南部の沿岸部を回ってきた研究者一行とホテルで合流しましたが、なんだか皆さんお疲れのご様子です。
その疲れた身体に鞭打って、テージョ川沿いにあるオリエント博物館で南蛮屏風図をじっくりと見(南蛮人の膨らんだズボンがイッセイミヤケお得意のズボンのシルエットそのまんま!)、
市内を縫うように走るチンチン電車に乗り、本屋に行って、名物エレベーターで丘の上に立って夕暮れのリスボンを堪能、と再びKさんのアテンドで、ラストスパートの勢いでリスボン巡りをしました。
写真上はリスボン名物のサンタ・ジュスタ・エレベーター。高さ45メートルあり、海抜の低いバイシャ地区と高台を結ぶ。これほどのエレベータが街の公共交通機関になるほど、街の起伏は激しい。
20世紀初頭にエッフェルの弟子によって建てられた建築物だけあって、エレベータの中は磨かれた木製の手すりやイスがあるなど贅沢な造りになっていた。
写真はレストラン「シヌ(XENU)」の店内。リスボンの伝統的料理を堪能できる。サービスも古風で本物感が漂って素敵。(同店のフェイスブックの更新は2021年10月まででストップしている。今、どうなっているのか心配。)
夕飯はホテルからほど近いリストランテ「シヌ(XENU)」に行きました。Kさんご推奨のお店だけあって、やつ目うなぎのリゾット、エビ入りカレー、子ヤギの蒸し物など、当然のようにおいしい。
ことに、ポルトガルではどこに行っても思うのですが、デザートのおいしさったらない。卵の上手に使った甘さ控えめの上品なやさしい味と香り。生クリームに固執しないバリエーション。現地に着くまではポルトガルスイーツといえば、マカオの置き土産のエッグタルトに、日本でも人気のカステラぐらいしか知りませんでしたが、すべて食べつくしたいほどの奥深さです。
写真はアーモンドケーキ。
その日はアーモンドケーキをデザートに頼んだのですが、明日にはだめになっちゃいそうなふわっとした感触と、ほどよい甘さ、そして鼻をくすぐるアーモンドと各種フルーツの香りにノックアウト。
写真中央手前が「らくだのよだれ」。
「らくだのよだれ」という印象的な名を持つキャラメルのババロアも、同様においしい。これでコーヒーがエスプレッソで水分控えめになってしまうのが、私にはちょびっと残念。がぶがぶ飲みたくなるのです。
ここで皆さんとはお別れして、明日から家族でポルトに移動。Kさんの完璧なアテンドともお別れです。ありがとうございました。
(リスボン編・おわり)
※次回、「ポルト」の都市に移動します。
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