写真はコルドバからマドリード行の高速鉄道AVEの車内。スペインではマドリードに通ずるように全土に高速鉄道を張り巡らせている。
【マドリード駅ラビリンス】
グラナダでスマホをなしくて、3日目の朝。アルハンブラ宮殿の遺失物センターから
「スマホのお届けはありませんでした」
というシンプルなメールが届きました。日本の、JRの遺失物センターはあった時のみの連絡なので、見つからなかったにせよ、この連絡はじつにありがたい。でも、となると、やっぱりスられたのかも。なくなったのは、そうとう使い込んだHUAWEIでした。
いろいろあったスペインですが、今日は、この旅の最終目的地のトレドを目指します。
9時にコルドバのホテルを出発。タクシーの運転手に「鉄道のコルドバ駅へ」と告げると、
「ウナ。ソロ(うん、一つだよ)」
グラナダと同様にここでも鉄道駅とバスの駅はすぐお隣でした。ポルトガルでは、鉄道駅とバスターミナルが離れていたので、わかりやすい。
トレドに行くにはマドリードを経由する必要があります。日本と同じく、多くの鉄路は首都マドリードに集結しているのです。
乗ったのはスペインの新幹線ともいえる「AVE」。一人50ユーロほど。日本の新幹線と同じぐらいの値段で、他の交通機関に比べて高めの設定です。席はゆったりしていて、ほどよい硬さで、清潔で気持ちいい。窓もピカピカでした。これで1時間45分移動します。座席は事前予約しておかないと乗れないほど満席でした。
こうして気持ちよくマドリード駅に到着。
ところが多くの鉄路が集結しているだけあって、着いてからが地獄でした。さすがの大ターミナル。広くて複雑で案内板があっても、なんだかよくわからない。とにかくわかる人だけがわかればいいと突き放すような独りよがりな表示なのです。
到着したホームから列車の運行掲示板をしばらくにらんでいたのですが、トレド行きの列車の番線はいつまでたっても表示されません。
これはまずい、と家人に荷物を預けて、もっと大きな案内板の表示を見に行こうと大急ぎで移動しました。もちろん、表示を確認したら荷物を取りに戻るつもりで。
ところが今考えても、とくに改札口っぽいところはなかったと思うのですが、AVEのホームは特別で新幹線乗り場のようなところだったのでしょう。トレド行きのホームを確認して戻ろうとしたら、駅員に制止されてしまったのです。
いろいろ言ってみたものの「戻るのは禁止」の一言。
どうしよう。スーツケース3人分を運ぶなんて一人じゃ無理に決まってる。どうしよう。
(つづく)
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