カディス(EL SARDINERO)の小魚(きびなご?)の唐揚げ。日本で食べる小魚の唐揚げと変わりない味。ほっとするおいしさ。
【カーニバルの中、カディスを歩く】
カディスを島と考えると全長が1キロほどなので、散歩に最適です。街並みもよく保存されていて、カディス大学では石造りの古式ゆかしい建物からジーンズの若人がドーナツをほおばりながら歩いていたり、中からブラスバンドの練習の音が響いていたりと、寒さの厳しい中でもゆったりとした気持ちになりました。
カディス博物館の正面。
カディス博物館は、状態から見ると、カディス沖の海底から引き揚げたものが多いようです。ローマ時代以前のフェニキア人の顔を写した焼き物のレベルの高さよ。いまでも中東のサッカー選手で見かける顔が等身大の石像で残っているのです。鼻筋がしっかりと通って、目が大きい頬骨がしっかりある長めの顔だち。他に丸顔で目や唇の造作が大きい感じの子供風の顔やエジプトのピラミッドで見られるノーブルで硬質なお顔など様々な彫像が並んでいます。
ワインを運ぶ壺もずいぶん展示されていました。タカラガイも。遺物の精巧さや華やかさから紀元前7世紀から5世紀までが絶頂期だと感じられます。
いまでもローマ時代の闘牛場があり、闘牛場博物館として存在しています。行くと、まだ、実際に闘牛ができそうな設備のままです。ローマ時代はカディスにとってはけっして遠くないのかもしれません。
西の大西洋側にいくと、海に突き出た三稜郭つくりのサンタ・カタリーナ要塞(Castillo deSanta Catalina)があります。当時は、修築中のために中には入ることはできませんでしたが、フェリペ2世の命を受けて1598年から23年かけて建設された要塞は威厳があり、もし、入れたなら大西洋から地中海の入口まで見ることができたことでしょう。
その要塞の横は駐車場。たくさんのキャンピングカーが留まっていて、陽気な音楽をかけながら、カーニバルの衣装のまま、くつろいでいました。その先に4つ星ホテルのパラドール・デ・カディス(Parador de Cádiz)があるためか、音量は小さめでした。
こうして駆け足でカディスをめぐり、明日出発するアルヘシラス行のバスの予約をして、眠りにつきました。アルヘシラスからジブラルタルに無事、一日で到達できるか。今回の旅で一番、不安なところなのです。
カーニバルの衣装でくつろぐ人々。
カディスは全方位が海なので、日当たりの海沿いで甲羅干しをする人も多かった。
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