石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

石油と中東のニュース(5月3日)

2020-05-03 | 今日のニュース

(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil
(コロナウィルス関連ニュース)

・サウジ、3日からダンマンをロックダウン

・出稼ぎ労働者、解雇で本国送金ゼロの苦境

(石油関連ニュース)

・米ExxonMobil、第1四半期6億ドルの欠損計上。売上12%減


(中東関連ニュース)

・レバノン、IMFの要求を受け入れ。コカ・コーラは事業停止、全員解雇

 

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米国は世界一の軍事大国・武器輸出国:世界と中東主要国の軍事費(1)

2020-05-03 | その他

(注)本シリーズは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0503WorldRank7.pdf

 

(世界ランクシリーズ その7 2019年版)

 国連などの国際機関あるいは世界の著名な研究機関により各国の経済・社会に関するランク付け調査が行われている。これらの調査について日米中など世界の主要国及びトルコ、エジプト、イランなど中東の主要国のランクを取り上げて解説するのが「世界ランクシリーズ」である。

 第7回の世界ランクは、スウェーデンの「ストックホルム国際平和研究所(Stockholm International Peace Research Institute, 略称SIPRI)」のホームページに発表されたデータベースの中からSIPRI Military Expenditure Database及びSIPRI Arms Transfers Databaseを取り上げ、2019年のMENA各国の軍事費、一人当たり国防費、GDPに占める比率及び政府歳出に占める割合を比較する。また2010年から2019年までの10年間にわたる各国の武器輸出入合計額についても分析する。
*SIPRIホームページ:http://www.sipri.org/databases 

(圧倒的な米国、一国で全体の4割強)
1.軍事支出の比較
(表http://rank.maeda1.jp/7-T01.pdf 参照)
(図http://rank.maeda1.jp/7-G01.pdf 参照)
 世界で軍事費が最も多いのは米国で2019年の支出額は7,318億ドルである。同年の世界全体の軍事費は1兆9,170億ドルであり、同国だけで世界の4割弱を占めている。これに次ぐのは中国の2,611億ドルであるが、米国の3分の1程度にとどまっている。それでも中国の軍事費が世界に占める割合は14%であり、米国と中国を合わせると世界の軍事費の過半を制する。

これら2カ国に続くのがインド(711億ドル)であり、世界全体の4%を占めている。4位から10位までは、ロシア(651億ドル)、サウジアラビア(619億ドル)、フランス(501億ドル)、ドイツ(493億ドル)、英国(487億ドル)、日本(476億ドル)及び韓国(439億ドル)の各国である。因みに日本の軍事費を他国と比べると、米国は日本の15倍、中国も日本の5.5倍である。また日本と韓国の軍事費は大差がないこともわかる。

世界5位のサウジアラビア以外の中東の主要国を見ると、イスラエル及びトルコが各々205億ドル、204億ドルで世界15位と16位に位置している。またイランは世界18位(126億ドル)であり、少しランクが下がってクウェイト(77億ドル、世界26位)及びイラク(76億ドル、世界28位)が続いている。エジプトはトルコ及びイランと並ぶ地域の大国であるが、軍事費はイラクの半分以下の37億ドル、世界45位にとどまっている。なおUAEはサウジアラビア及びクウェイトと並ぶ豊かな湾岸産油国として多額の兵器を輸入しているが(後述)、SIPRI統計では2015年以降の軍事費が明示されていない。

(続く)

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 前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
   Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
   E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

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