(注)本シリーズは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0503WorldRank7.pdf
(世界ランクシリーズ その7 2019年版)
(サウジアラビアは歳出の2割が軍事費!)
4.歳出に占める軍事費の比率
(図http://rank.maeda1.jp/7-G04.pdf参照)
次に歳出に占める軍事費の比率を見ると、世界1位は東欧の独裁国家ベラルーシであり、同国は歳出の三割以上を軍事費に充当している。第2位はシンガポール(21.4%)、3位及び4位にサウジアラビアとオマーンが並び、その比率は共に20.3%である。サウジアラビアは一人当たり軍事費では世界5位、GDP比率では世界2位である。世界最大の産油国の一つである同国は軍備に金を惜しまない国であることを示している。
その他主要国の比率を比べると、イランは世界11位の13.3%、イスラエルは同12位の13.2%、韓国の比率も二桁台の12.1%で世界15位、ロシアが11.4%で世界16位である。世界26位の台湾までが軍事費率が10%を超えている。
米国の対歳出軍事費率は9.4%で、またインドは8.8%、トルコは7.8%である。軍事費総額で米国に次ぐ世界2位の中国は歳出に占める比率が5.4%、全世界の平均をわずかに上回る63位である。日本の比率は2.5%であり、エジプト(4.2%)、ドイツ(2.8%)よりも低い世界125位であり、世界的に見ると軍事支出が小さいと言えよう。
(続く)
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