(注)本シリーズは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0503WorldRank7.pdf
(世界ランクシリーズ その7 2019年版)
(世界上位10カ国のうち6カ国が中東!)
3.軍事費のGDP比率
(図http://rank.maeda1.jp/7-G02.pdf 参照)
各国のGDPに占める軍事費の比率を見ると、世界1位は中東のオマーンであり、その比率は8.8%である。2位も同じ中東のサウジアラビアでGDP比率は8.0%である。3位以下10位までの国とその比率はそれぞれ以下のとおりであり、10位までがGDP比率4%を超えている。
アルジェリア(6.0%)、クウェイト(5.6%)、イスラエル(5.3%)、アルメニア(4.9%)、ヨルダン(4.7%)、レバノン(4.2%)、アゼルバイジャン(4.0%)、パキスタン(4.0%)
上位10カ国の顔触れを見ると中東が6カ国、中央アジアが2カ国、南アジア及び北アフリカが各1か国であり、中東が圧倒的に多い。その他も中東地域と隣接した国であり、世界の紛争地帯の国々が過大な軍事費を負っている姿が浮かび上がる。地域の大国であるトルコ、イラン及びエジプトは軍事費総額ではそれぞれ世界16位、18位、45位であるが、GDP比率はトルコ2.7%、イラン2.3%、エジプト1.2%であり世界順位は前2者が30位前後、エジプトは90位台である。
その他の主要国を見ると米国は3.4%、韓国2.7%、インド2.4%、中国1.9%、仏1.9%、英国1.7%、ドイツ1.3%などである。日本のGDP比率は1%を下回る0.9%にとどまっており、これは欧米先進国の中でも最も低い水準である。
(続く)
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