(注)本シリーズは「マイライブラリー」で一括してお読みいただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0465MenaRank6.pdf
(MENAなんでもランキング・シリーズ その6)
(ランクを大幅に上げたチュニジア!)
3.2018年と2019年の自由度の比較
(表http://menarank.maeda1.jp/6-T01.pdf参照)
報道の自由度のMENAの平均ポイントは昨年の48.33から今年は48.82に悪化しており、世界平均順位も139位から140位に下がっている。各国ごとに前回と比較すると前回世界97位であったチュニジアが今回は大幅にランクを上げ、世界72位となり、イスラエルを抜いてMENAトップとなった。同国はポイントでも昨年の30.91から今年は29.61に改善している。チュニジアを除くMENA上位10カ国はいずれもポイントが昨年より悪化している中でチュニジアのみがランクを上げていることは注目に値する。
ポイント、ランクがチュニジアに次ぐのはイスラエルであるが、同国は昨年に比べポイントが0.54下がり、世界順位も87位から88位に落ちている。MENA上位グループの中ではUAE(128位→133位)及びオマーン(127位→132位)が比較的大きく順位を落としている。MENA下位グループも大半の国が世界ランクを落としており、最も順位の下落が大きかったのはイラン(164位→170位)である。そのような中で順位及びポイントを上げたのはイラクとシリアであり、イラクはポイントが56.56→52.60に、ランクも160位→156位に上昇している。
因みに日本は2018年のポイント28.64から2019年には29.36に落ちているが、世界順位は両年とも67位で変わらない。米国はポイント、世界ランク共に昨年より下がっている(世界順位45位→48位)。また中国はポイント(78.29→78.92)、順位(176位→177位)共に下落しており、同国よりランクが低いのはエリトリア、コートジボアール及び最下位トルクメニスタンんの3カ国だけである。
(続く)
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