ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

車内エンターテイメント

2004年09月02日 | ITS
車内エンターテイメントダウンロードはテレマティクスのキラーコンテンツとなるのか?

音楽データダウンロードや同乗者への映像データダウンロードに対するマーケットニーズは確実に存在する。ポイントは、車に装備されたネットワーク(テレマティクス)を使う事になるのかどうか。

これにはいくつかの要素がある。通信料、ダウンロードスピード、データの使い回し、利便性などがコンペティターと比較しどうか、ということである。
コンペティターは携帯電話、家庭PC(+メモリー、HDD)、無線LAN等およびレンタルCD/DVD。この中で一番脅威となるのがi-podに代表されるHDD携帯オーディオだろう。
既にアメリカではBMWが純正でi-pod接続アダプターを発売している。標準装備のオーディオ画面やハンドルリモコンでi-podの操作ができるようになっている。自宅のPCでダウンロードするから通信料は不要、車の外でも聞ける等、アドバンテージがある。運転中にオンデマンドで好きな曲のダウンロードは出来ないが、HDDは数千曲を保管できる訳だから根本的にその問題はない。

また、同乗者への画像データに関しては、レンタルDVD等と競合し、情報料と通信料で500円を超えたら厳しいだろう。

以上の通り、可能性はあるもののコンペティターが多く、必ずしも車両の通信機器が使われるとは断言できない。

但しここで一つ可能性を提示しておこう。
カーラジオで流れた曲が気に入ったらワンタッチでそのラジオ局にアクセスし、その曲をダウンロード購入できる仕組みが作れれば、多分ビジネスモデルとして成立するとおもう。