ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

携帯通信と車

2004年09月25日 | ITS
ボーダフォンのブルートゥース対応はテレマティクスに対する追い風だと書いた。

一方で、普通の消費者が車に対して考える携帯電話との連携とは何なのだろうか?
おそらく、移動時の情報通信機器はこれからも携帯電話に集約されるのだろう。通信速度は速くなり、液晶画面は大きくなり、コンテンツは豊富・便利になり、通信料は下がってくる。

既に携帯が完璧なユビキタス情報機器になっている現在、携帯に加えて、車に通信機器を設置しようとか、車をネットワークに繋げようとは思わないのが普通なのではないかと思う。
消費者の「車に繋ぐ」ことに関するニーズはもっと単純で
「車の中では充電したい」
「車の大きな液晶で表示できたらいいのに」
位の話ではないのか?


ボーダフォンがブルートゥース対応

2004年09月25日 | ITS
ボーダフォンは冬商戦むけ第3世代携帯7機種をプレスリリースした。年末に向けて漸次発売されるようだ。
注目は、そのうちの4機種(902SH、802SE、802SH、702NK)がBluetooth機能を内蔵していること。これでブルートゥース内蔵ラインナップはドコモ、AUよりも充実することになる。

携帯がブルートゥースを内蔵することは車にとって2つ、大きな意味がある。
まずはハンズフリー。ブルートゥースヘッドセットを使えば最も使いやすいハンズフリー環境が簡単に手に入る。11月からの取り締まり強化により、どこまでマーケットが反応するか、興味深い。

そしてテレマティクス。ブルートゥース内蔵電話の増加はテレマティクスにとって明らかに追い風である。車内に入るだけで特別な手続きなしにテレマティクスに接続が出来る。テレマティクスは一つ関門をくぐる事になりそうだ。
但し、ハンズフリーだけならBT電話機とBTヘッドセットがあれば別に車に接続する必要はない。テレマティクスの将来は接続することでどこまでメリットがある機能を提供できるかにかかっているわけだ。