ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

路車間通信の思惑

2004年09月23日 | ITS
ETCの普及に伴ってその通信技術「DSRC]による路車間通信を拡大させ、交通情報や物流、コマースへの活用をしていこうという構想がITSには盛り込まれている。
コマースはあり得ないと思っているが、物流運行管理はどうだろう。
車両の通過情報が路側機からとれることから、自社のトラックの運行状況をリアルタイムにつかめる。
しかし、移動体通信を利用した運行管理は既に沢山存在する。運輸業者にとってみれば、要はコストパフォーマンスだけが評価基準だろう。
移動体通信はすでにインフラが完備されているという面でリードしている。敢えて今からDSRC路車間通信を推進する意味はあるのかは疑問だ。一方で移動体通信は通信料というネガティブファクターを持つが、これはこの先安くなる方向だろう。

キーポイントは、路車間通信は道路に対する投資が必要だということである。納税者としては道路への投資はあまり歓迎出来る物ではないが、それをしたい人たちが政府と業界に沢山いるということなのではないのか?