株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(12.21.05)

2005-12-20 17:42:20 | 明日のモニタリング銘柄
後場は、9444トーシンが、期待通りに伸びず、かといって防御ラインの36000円を割るでもないので、そのままホールドとしました。

気分が悪いのは6778アルチザネットワークスです。111K以上に行かないと一旦撤退と前場に書きましたが、引け際に113Kまでの買いがあり、さて今日はどうなるかと見ていたところ、昨日と同じ手口ですが、8枚ほどあった112Kの買い板が一瞬で引っ込むや否や、111Kめがけて20枚の成り売りで終了です。どうしても少しづつ下に下げて終わらしたい輩がいるようです。問題は成り売りをした人と、112Kの買い板を引っ込めた人が同一人かどうかの証拠がないことです。2日連続ですから、同一人でないとそのような芸当は出来ないはずです。しかし、明らかな証拠があるわけではありません。一応、証券取引等監視委員会には事の顛末を報告しておりますが、あまり結果は期待できないかと思います。

こうしたことは本当に気分が悪いものです。それに比べれば、トーシンは、36100円で100枚以上の買い板がかいま見えるや、その100円上あたりに割り込んで、2株程度の特買いを入れるなど、その素直な反応にあきれを通り越して、ほほえましく感じたほどです。今は、10万円以下の日計り取引を無料にしている証券会社があるので、この株あたりの値段で小遣いを使って遊んでいるのでしょう。筆者が売ろうにも何株という単位での取引しかないので、どうしようもない状態でした。しかし、アルチザに巣くっている不逞の輩に比べれば何ともありません。明日に持ち越しです。何とか今日で底を打ったでしょう。

ところで、アルチザのOSCは24%にまで落ちましたが、これは9月7日以来です。ここからOSCを45%まで上げながら、終値を下げ続け、9月29日には100Kを割っている前科がこの株にはあります。多分、今回と同じ手口で不正な見せ板など駆使したのでしょう。皆さんも、掲示板情報やこうしたやり口には気を付けて下さい。基本的には不明朗な株価操作の株には近寄らないことです。

さて、そうはいっても後場は1つだけ会心の取引がありました。注目銘柄の3770ザッパラスです。後場に詳しく見たら400Kまで落ちてからジリジリと回復途上にありました。そこで、分足のMACDも確認しながら、416Kで買いに入り、およそ1分後に425Kで売り抜きました。こんな早業での稼ぎは久しぶりでした。

さて、明日の注目銘柄です。

1.3784ヴィンキュラムジャパン △

 直近のIPOの中ではこの株に注目します。データはまだ13日分しかありませんが、OSCが+5%の47%と8日の18%から徐々に伸ばしてきております。このペースが良いのですよね。

上場来高値は433Kですので、まだ60K程下まわっております。PERは24倍の流通サービス向けの総合情報サービスを手がける富士ソフトABCの子会社です。そういえば東証のシステム子会社も、何とあのサンライズテクノロジー社を経て、この富士ソフトABCに転売されていたようです。仕手株のサンライズに基幹のシステム子会社を売るという、東証の了見がここで露呈した訳です。コンマ以下のスピードでないと、世界の株式市場は成り立ちませんが、取引に2-3秒もかかりながら致命的なバグも有する東証のシステムは、こうした経営姿勢からも当然の帰結だったのではないかと思います。

もう一つ穏当なOSCの上昇を示しているのが、9423フリードですが、このネット機器販売会社は既に36倍のPERを付けておりますので少々割高と判断します。

2.2927アムスライフサイエンス △

 この株もしつこく売り浴びせられ少し上がっては叩かれております。しかし、今日でOSCがやっと50%に到達しました。これは何と10月17日の58%以来です。その前のピークは75%までつけており、その頃が思えばこの株の絶頂期でした。さて、この明らかなOSCの反転が、再度の頂上を目指しての狼煙になるのか注目です。

3.6159ミクロン精機 ▲

 以前にも取り上げたことのあるディーゼルエンジン用などの工作機メーカーです。11月に5000円まで付けたものの、25日線の4500円も割り込み低迷しておりますが、今日でOSCが+12%の51%と反転しました。11月15日の高値5030円を付けたときと同値です。その後に12月2日にも51%を付けておりますが、ここから7月の52%までコンバージェンスしながら、その後の更なる下落へと進んでおります。まさにその間の40%台のOSCは騙しでした。その騙しに乗って12月2日につけた51%や7日の52%も騙しであったことになります。訳が分からないことを言って申し訳ありません。要するに、今日は大きくOSCを伸ばしてのプラ転ということが、明日の株価にどう反映されるのかを注目したいだけなのです。筆者は、少なくとも25日線あたりまでの上げに転じるサインと見ております。

3.9444トーシン ▲

 持ち株なのであまり書きたくはありませんが、どうみても12月14日のOSC値26%からの昨日の39%までのコンバージェンス、そして、今日は何とか前日終値を抜いての終了による乖離幅-140円のキープ、と上げ条件は煮詰まってきております。但し、RSIがこの株にしてはまだ高い54%で、今日もコンバージェンスしていないのが気がかりです。そのあたりがきちんと反転すればプラ転になるとは思いますが、出来高も増えてきていることであり、この帰趨がどうなるか損切りサインが出ない限り見守っていきたいと思います。

4.6907ジオマテック ○

 今日に続いての注目です。1ランク評価を上げました。OSCが+3%の33%ときれいに上昇。RSIも昨日の16%から26%へと切り返しました。12月7日の安値の1520円は今日は一時抜きました。明日は、その後の1550円あたりまで意識されるでしょう。あまり人気はありませんが、ガラス基盤の真空成型技術では定評があります。

5.2307クロスキャット ▲

 クレジット向けに強みを持つSIerです。PERはまだ16倍弱でAAAランクの財務体質を持つ会社です。今日はOSCが+4%コンバージェンスし50%に乗せました。この株も高値更新中ですが、過去50%台の半ばあたりまでの上昇はありましたので、上値掴みが誰もいない一人旅で、4月15日に突出して付けた448円も、年末から来年にかけて見えてきたようです。出来高が増えて注目されれば、一気にぶっ飛ぶかも知れませんが、中期で持っても多少の浮き沈みはあっても損はしないかと思われます。

6.6708エプソントヨコム △

 新四季報が出る前から結構上げてしまったせいか、このところ調整を余儀なくされておりました。しかし、今日でOSCが+2%の37%と反転した気配です。846円まで落ちてからの反発力が凄かったようです。この30%台のOSCというのがどう出るか、明日はご注目下さい。まだPERは24倍です。RSIは13日に91%まで行きましたが、63%まで調整しております。

7.8611コスモ証券 △

 筆者が後場から観察し始めたときは323円で押されておりましたが、引けに何と327円まで戻しております。これでOSCが+6%の43%です。再度OSC60%台を目指しての反転が明日以降にあるかも知れません。ご注意下さい。333円を越えて始まるようだと348円という12月5日の高値も意識されるかも知れません。ほどほどの値段で始まるようだと、押し目からの切り返しでの参入が良いかと思います。

8.6908イリソ電子工業 △

 OSCが+1%の36%とコンバージェンスし、乖離幅も-10円と絶好の位置です。まだ切り返しのサインが微弱ですので、4200円の抵抗線が破られないことを確認後の買いが良いでしょう。AAA格付評価の自動車に強いコネクターメーカーです。

9.4794デザインエクスチェンジ △

 社長がシンガポール出身の外人に替わったようです。そのせいか、地味ながら今日は少し戻しました。赤字なのに結構人気があるのは、格付ではAAをキープしているからかも知れません。具満タンという年賀状用などのイラスト集で有名です。もっとも、文字通り既に今の株価は「満タン」かも知れません。しかし、新社長就任を祝ってのご祝儀相場を演出することくらいあっても良いでしょう。112K~114Kで買い、120Kで売りで、クリスマスプレゼントを皆さんに出すのも一考かと。外人社長殿。

あっ、ところでなぜ目に付いたかですが、OSCが+3%の46%と、ここのところでは11月18日以来の高さなのです。これが予兆です。

10.3734MPテクノロジーズ ▲

 今日の攻防をじっくりと見ておりました。700Kの指し値を思わず引っ込めるほどの押し目もありましたが、さすがに引けにかけては上げていきました。明日も注目せざるを得ません。OSCが+4%の50%です。この株、ほぼ55%程度がピーク値です。11月30日に63%というのがありますが、これは例外値です。明日激しく上げるかどうか、そして完全に一皮むけるかどうかご注目下さい。これを乗り越えれば、本当に100万円が見えてくるでしょう。

11.5384フジミインコーポレーテッド △

 この株、明後日の注目候補でしたが、今日引けに切り返しOSCが40%と前日と同値まで切り返しました。ひょっとすると底打ったかも知れません。ウェハーの研磨剤で世界市場の90%を握る会社でPERが23倍のこの株が、サイボウズのPER200倍という気違いのような高騰騒ぎに比べて、何故に一人寂しく置いて行かれるのか、筆者には理解出来ません。産業の米もこの会社がなくなれば作れません。サイボウズのグループウェアがなくなっても、決して世の中はひっくり返りません。こうなったら、サイボウズの向こうを張って、「フジボウズ」とでも改名することを強くお勧めします。何でしたら、フジの代わりに「不死」という漢字を当てても結構です。そうすると、二度と株価も下落することなく不死鳥のごとく羽ばたくかも知れません。

12.2681ゲオ ▲

 この株を取り上げた理由は、OSCが12月5日の56%(414Kが終値)をピークにして、今日で何と28%です。しかも今日はダイバージェンスです。これは、弓矢の弓がジリジリと外側に引かれて、今やはじける寸前かも知れません。ちなみに乖離幅は-2Kと穏便なものです。ゲームソフトなどのリサイクル販売を行っているようです。リサイクルというのがちょっと気になりますが、合法的なものなら何ら問題はありません。むしろ、これからの世の中で是非とも必要なビジネスです。という、訳の分からない理由でこの株の明日にご注目を。

一部の最近上げすぎた株の大幅な反落が目につきます。不動産銘柄は、意図的に筆者は避けておりますが、ちょっとしたバブルとなっておりますので、今は調子に乗っても損切りなどしないで保持をしていれば、いつの間にか儲かっておりますが、そうしたぬるま湯の心地よさに身体が慣れてしまえば、厳しい淘汰の時が来たときに、新型のインフルエンザへの抵抗力のない心身虚弱な方々が真っ先にコロリといかれるように、手痛いしっぺ返しを食らうでしょう。そのあたりを織り込んで、承知の上で参戦されることをお勧めします。
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買いポイントについて

2005-12-20 12:09:25 | 株に出会う
前場は、9444トーシンを35800円で、5541大平洋金属を587円で買いました。他に6819オメガHDを272円で指しておりましたがこれは出来ず。

これまでのところの結果は、トーシンはほぼ底値拾いで本日プラ転していますので、後場は余程の事がない限り買い値を下まわることはないでしょう。売り目安の39100円を少し越えた39500円で指してあります。平金は動きが不安定のため+2Kの589円で売りました。

この2つの違いはどこから来るのか、ちょっと考えてみました。
結局、数日来からマークしていたトーシンと、昨日から目を付けだした平金の違いであることが分かりました。平金は昨日にOSCが+4%と反発したとはいえ、12月9日の51%からすると依然として高値圏からの調整途上にあります。それが、今日の前場で-4円まで落ちていたとしても、そこでは買えなかった心理的な理由だと思われます。ところがトーシンは、テクニカルには説明がつかない下げに見舞われ5連続下落しておりながら、14日の26%を底にして、昨日は39%までOSC値がコンバージェンスしておりました。そこからの今日の前場の下落では、さすがにどこかで頭打ちとなり反転するだろうということを、ある程度確信しておりました。従って、本来は36000円の昨日安値を確実に抜いたところで買いエントリーするのが正解ですが、あえて少しリスクを取って35800円で指した訳です。このトーシンの分足を見て頂くとお分かりのように、36000円を挟んでの揉み合いから10時頃に一気に抜け出しております。皆さんやはり狙っているのですね。対する平金は、筆者はマイナスからプラ転した587円に急いで乗りましたが、前日高値までは伸びず、またマイナスに転じそうであったので589円で降りた訳です。対するトーシンは昨日の高値は一度は抜いておりますので、今日の後場の更なる高騰が期待出来ます。平金は少々きついのかも知れません。

そこで今後の教訓としては、買い銘柄というのは少なくとも2-3日前から目を付けておき、その銘柄固有の現在のポジションに対する市場参加者の心理状態を、値動きから理解しておいた上で、満を持しての買いに入るというのが、どうも今更ながらでお恥ずかしいのですが、正しい買いエントリーの方法のようです。

この点で明らかな失敗をしているのが、6778アルチザネットワークスです。格付がAAAということでのウォッチ銘柄に加えたのは良いのですが、いきなりOSCが32%だったというだけで昨日買いエントリーをしてしまいました。一度は118Kまで上がったのですが、これはこの株特有の、筋の方による見せ板によるものだと後から分かりました。本当にいやらしい株ですね。この株は。今日も最初は多少の買い上がりがありましたが、じり貧となって前場は終わっております。防御ラインの111Kまでついに来ております。筆者は、こうした嫌らしい株にはまさに嫌気がさしておりますので、前場に113Kで半分だけですが損切りしました。後の半分は今日111K以上行かないようだと、残念ですが、自分の選択ミスですので降ります。

そんなこんなでウロチョロとしている間に、今日の強運株の3386コスモ・バイオと、6819オメガプロジェクトは、結局買いタイミングを逸しております。

しかし、全般的には注目銘柄群がそれなりの健闘をきちんと見せてくれておりますので、これまでのオシュレーターを中心とした銘柄抽出方法については、まだまだ有効性を持つと確信を深めております。それが買いエントリーについての反省と共に、今日の前場の収穫です。
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