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市場概況(4.5.13)

2013-04-08 09:19:46 | 市場概況
4月5日(金)の市場概況です。 先物は午後3時15分現在。 下に5日の海外市況

◆日経先物:12810円(+90円)OSC61%(-7%)RSIは58%(-1%)VR改は162%(+21%)4月2日のOSC49%、終値12030円から切り返し中。 
◆日経平均:12834円(+199円)OSC58%(-7%)RSIは55%(+-0%)VR改は182%(+66%)4月1日のOSC38%、終値12135円から切り返し中。
◆TOPIX:1066(+28)OSC59%(-2%)RSIは53%(+3%)VR改は143%(+52%)4月1日のOSC34%、終値1001ポイントから切り返し中。
◆マザーズ指数:606(+1)OSC50%(-1%)RSIは47%(-1%)4月1日のOSC42%、終値585ポイントから切り返しに転じたか?
◆日本10年物国債先物(JGB):144.69円(-50銭)OSC62%(-2%)RSIは37%(-10%)4月4日のOSC61%、終値146.3円から下落に転じる。(7日現在値。)
◆TOPIXコア銘柄「GOLD」レシオ:20%(-53%)-10%以下は底打ちサイン。

◆騰落レシオ(25日間)
 東証一部:122.0%(-2.2%)-4月5日現在。
 マザーズ: 99.4%(-0.8%)-4月5日現在。

ついに債券先物市場で大波乱。暫定値ですが2円34銭の下落(金利上昇)です。昨年8月からの記録では今年1月11日の81銭の下落がこれまでの最大の下落。今回の下落はその約3倍。これが相場の恐ろしさです。10年もの国債の金利は0.515%(+0.08%)です。昨日、史上最低金利をマークしたばかり。昨年秋以降に主に短期国債を買い越してきた外国勢が、これまでの円安で抱えていた債券の「含み損」と、逆にこの円安により株式が出していた「含み益」、この2つを相殺するのに絶好のタイミングが、雇用統計前、日銀政策決定会合後の、今のタイミングだったんでしょう。

この1日で0.08%の金利上昇は少ないように見えますが、10日で0.8%、その後揉み合ったとしても、3カ月で優に2.5%には達する水準です。現行の0.5%が約3%に、3カ月で跳ね上がります。1%の金利上昇で国債価格は6%下落します。2%では12%です。1000兆円(実際は政府短期証券なども入れると1133兆円)の国債価格が120兆円も下落します。これで、日本の金融機関全部の自己資本が吹っ飛ぶ勘定ですね。

マーケットのこの動きを、黒田日銀がどうやって、今日のような国債価格の急落に対して対抗していくのか? インフレが必ず起きるとマーケットが信じた段階では、誰もが損を覚悟で低金利(価格が高い)の国債を買うわけはありません。インフレに見合った高金利を要求するのがごく自然のマーケットの論理というものですが、今日の債券の動きはまさしくこの点を予見させるに充分なものでした。。

以下は5日の海外市況

◆ドル・円:97.51円(+1円18銭)OSC67%(+4%)RSIは62%(+6%)4月1日のOSC42%、終値93.21円から円安に切り返し中-5日現在。
◆ユーロ・ドル:1.299ドル(+0.005ドル)OSC63%(+4%)RSI52%(+11%)3月27日のOSC40%、終値1.278ドルからユーロ高に転じる。-5日現在。
◆USドルインデックス:82.66(-0.17)緩やか上昇モードの200MA(81.04)をついに捉え上昇中-5日現在。
◆10年債利回り:1.72%(-0.06%)緩やかな上昇モードの200MA(1.76)の抵抗線をついに割り込む。
◆米3ヶ月国債:0.07%(+-0.0%)対10年債スプレッド:1.65%(-0.06%)3%切ると要注意。
◆NYダウ:14565ドル(-41ドル)OSC63%(+-0%)RSIは53%(-1%)2月25日のOSC46%、終値13784ドルから切り返し中。
◆ナスダック総合:3204(-21)OSC55%(+-0%)、RSIは41%(-2%)2月25日のOSC42%、終値3116ドルから切り返し中。
◆DAX指数:7659(-159)OSC35%(-3%)RSI26%(-14%)、3月18日のOSC72%、終値8011から下落中。
◆上海総合:2225(-2)OSC34%(+-0%)RSIは41%(-2%)3月22日のOSC60%、終値2328から下落中。-3日現在。
◆VIX指数:13.92(+0.03)緩やかな下落モードの200MA(15.64)に一瞬タッチするも。
◆CRB指数:288(+-0)緩やかな上昇モードの200MA(298)をついに下から捉えるもそこから大きく下落中。
◆WTI原油先物:93.05ドル(-0.32ドル)緩やかな上昇モードの200MA(91.26ドル)を抵抗線にして上下中。
◆NY金:1581ドル(+28ドル)下落モードの50MA(1612ドル)が壁となっての下落トレンド継続中。
◆セミコンダクターインデックス:419(-2)上昇モードの50MA(426)に沿って上昇トレンド継続中から、これを割り込む。
◆シカゴCME(円建て):13165(日取終値比+355円)

3月の米雇用統計が市場予想(19万人)に遙かに届かない8万8千人となり、緩和後退観測が息を吹き返して、債券とゴールドが買われる展開。ドルは当然に弱含みになりましたが、対円では一時円高に押されましたが、その後は急速に切り返し。やはり日銀の捨て身の緩和策を市場関係者は「評価」しているようです。それに伴いCMEの日経先物は大幅高。

失業率は7.6%となり0.1%改善しておりますが、これは職探しを諦めた人が増加した模様。なぜなら、労働参加率が63.3%にまで1979年以来の低い水準にまで落ちているためです。
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