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明日の注目銘柄(8.1.05)

2005-07-30 00:13:04 | 明日のモニタリング銘柄
今日の後場は、タカラバイオを456Kで、ASJを214Kで指して出かけました。共に出来ませんでしたが、タカラバイオは買値の454Kで終わり、ASJも買値より-1Kの203Kで踏ん張ってくれております。
と、安堵する間もなく、さっき見たタカラの四半期決算は赤字幅の拡大でした。うーん、なるほどテクニカルには良くなる筈。四半期としてのキャッシュフローや株主資本は随分と改善されているようですので、また、通期では買収したクロンテック事業の寄与をテコに業績予想は変更なしとの説明を頼りに、今日の総合臨床のように織り込み済みで株価があまり反応しないことを祈るのみです。

反省は、タカラバイオのHPには今日四半期決算の発表が告知されておりました。せめて、この位の情報は頭には入れておくべきでした。掲示板だけさらっと眺めていたのが手抜きと言えば手抜きでした。それにしては、451Kから454Kまで戻したのは、情報管理が行き渡っていたということだろうか?? 分からない。何とも言えない。


さて、全般にはさえない展開となりましたが、暑さに負けずにまた懲りずに注目銘柄をご紹介します。


1.3755GDH ▲

 この株、結構変動が激しいですね。テクニカルには今日で絶好の買い場となってます。OSCは24%、乖離幅は-1K。指数値は過去最低値へと落ち込みました。1Qの決算発表は8月15日でもう少し先です。アニメの企画制作・版権ビジネスという面白い業態なのですが、日本のアニメは世界的に定評があります。事業がこの流れにあるなら買いなのですが、どうもタカラバイオの余韻もあり、こうして書きながらも疑心暗鬼となっているようです。ところで、この会社のGDHは、(株)ゴンゾ・ディジメーション・ホールディングという舌を噛みそうな横文字会社から来ているそうです。これぞ創造力が要求されるアニメの世界。でもいくら想像して分からない世界です。

2.6726OHT △

 非接触通電検査という地味な業態ながら、株価の動きは実に派手。1Q業績発表は9月です。ご安心を。この会社の社名はGDHと比べて、実に日本的。オカノ電機という会社がやっていた事業の移管を1994年に受けたそうです。そこからOHT(Okano Hi-Tech)となりました。広島の田舎の会社ですが、何とコメルツという投資会社に第三者割当増資を行いました。(その値段が162Kです。)こうした和洋折衷のアンバランスの魅力が個人投資家の人気を支えているのでしょうか。会社の由来はこのくらいにして、今日取り上げたのは、指数値が6月28日段階まで下がってきているためです。といっても乖離幅は悪いしOSCもコンバージェンスはしていないので、△です。月曜日かなり押されるかもしれないので、そこを狙ってください。中途半端に上げて始まるようならまだ見送り。

3.4744メッツ ○

 これは順張りです。OSCが27%と5%コンバージェンスし、乖離幅も-2Kと改善。25日段階まで指数値も落ちました。この会社むかし年賀状ソフトで名をはせていましたが、きれいさっぱり撤退し、新しくASPセキュリティサービスなる事業を始めました。多分その間の事情を語らせれば、1冊の本が書けるのではないでしょうか。しかし余談ですが、ASPセキュリティサービスというのはマンションの入り口などに監視カメラを備えて、それをインターネットを通じて監視するというもののようですが、この事業に強敵が現れてきました。最近構築が進んでいる無線LANの中継基地をリレーして携帯に子供の様子の画像を送るというサービスが大手どころから提供されそうなのです。これとこの会社のビジネスがどう競合するかは、いずれ深く調査しておく必要がありそうですが、それはまだ先のことです。当面は、このサービスで業績は伸びるでしょう。筆者もHPを見て家庭用防犯機器に興味が出てきました。「ピッキング、ストーカー、空き巣対策にどうぞ」と紹介されておりますが、ストーカー対策までビジネスにする、この会社の不死鳥のようなたくましさに敬意を表したいと思います。この会社、昨日の注目銘柄でとりあげたパラカと業務提携していました。惜しむらくは、日本がまだイギリスのような監視社会になっていないことでしょうか。となると、この会社が発展することが社会にとって良いことかどうか、筆者には分からなくなってきました。しかし、情を交えて株取引を行うのは、入院先のナースとねんごろになるようなものですから、これはご法度ですね。

4.4755楽天 ○

 個人情報流出問題で下げていると言われておりますが、今日は、盛り返して、OSCが39%とコンバージェンス、乖離幅も-1900円と良好。指数値は、7月8日段階まで下げました。筆者、この会社のマーケットスピードのお世話になっているので褒めるわけではありませんが、旅の窓口や、DLJdirectSFGという楽天証券の前身会社の買収と言い、良いところに目を付けますね。そもそも「楽天市場」という命名そのものが実に卓抜でした。倒産したLivedoorを引き継いだ堀江モンとは、このあたりの違いが大きいと思います。しかし、あまりに優等生すぎて抜け目なく隙がないのが嫌で、今まではウォッチもしていませんでした。しかし、これだけの影響力があり出来高も多い銘柄をスキップするのは、クルマで言えば、トヨタを抜かしてスバルを語るようなものと反省し、最近心を改めた次第です。何事も独りよがりで我を張るのはよくありませんから。

5.6730アクセル ▲

 減益発表で下げましたが、OSCが39%でほぼコンバージェンスし、RSIも29まで落ちました。5月17日以来の安値圏ですが、今回の減益の理由がHPを見ましたが今ひとつ分かりませんでした。1つ言えるのは社員34名の精鋭技術者軍団です。営業中心の会社ではありません。良い意味での技術者魂があるとしたら、仕事に熱中したあまりの、たかだか4-5%の業績の振れなど気にしないでしょう。ましてや34名で39億の計上利益予想は変えていないのですよ。一人で1億以上の利益を稼ぐというのは、如何に凄いことかは知る人ぞ知るです。それにパチンコ業界というのは、以前にも触れたようにおいそれと廃れるものではありません。20兆円のアングラマネーが跋扈する世界です。その肝を握っている会社のたかが数億円の誤差など気になさんな、とだけ言っておきます。どうも筆者は、こういう孤高の技術者集団の会社に感情転移が起こりやすいようです。ご注意を。

6.2341アルバイトタイムス △

 一応、今日で底を打った感じですが、まだ油断できないと疑心暗鬼の人々は多いでしょう。テクニカルには反転はしましたが、月曜日は、1136円から1152円をいきなり窺うようだと、わっと傍観者がたかってきそうです。それに失敗するとまたまた下げ癖病に帰ってしまう恐れあり。一応何もしない厄介者のニート対策には、この会社貢献できるとは思いますが、アルバイトを恒久化するという副作用もありますので、この社会に咲いたあだ花かも知れません。そう考えれば、こういった会社の株がドンドンと上昇し続けるのも癪ですので、今回の調整は一種の「天罰」かも知れません。ちょっと言い過ぎたかな。

以上の他にも、次の銘柄も要注目です。

2314レントラック、6679サイレックス、4824メディアシーク、4340シンプレクス、2389オプト、4797ICF、4819デジタルガレージ。

それにしても不動産関連銘柄、憎らしいほどに上げていますね。順張りが苦手な筆者にはとてもついて行けません。こんなに金亡者が群がってくると必ず反動が出そうです。よって、その反動でトコトン下がるまでは手出しを控えるつもりです。そういうおまえも金亡者だと言われそうですが、図星なので何とも反論のしようがありません。

それでは、週末ごゆっくりお休み下さい。何かご意見あればいつでも歓迎しますね。
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2 コメント

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Unknown (おいら)
2005-07-31 13:23:17
タカラバイオは同じく評価しています。

魅力ある企業だと思っています。

GDHもこれからますます期待できるかと感じるところ。

OHTは興味なく、メッツは見ていた頃から上げすぎで手出しできない。

楽天の情報漏洩はまだ奥が深そうで恐怖。

アクセル、アルバイトタイムスにも買い意欲は湧き難いです。

その他のところから興味深いのではサイレックスとシンプレクス。この2つは安心して持てそうな銘柄だとは思うけど短期型ではないです。持っていても損をすることはないと見えました。

オプトは子株還流の頃の株価次第では狙ってみたい銘柄だと思います。
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おいらさん、コメントありがとう (mariomari)
2005-07-31 21:38:26
おいらさん、どうもありがとうございました。サクレックスとシンプレックスに興味をお持ちとは、IT業界に造詣が深い方とお見受けします。サイレックスは指紋認証関連で一時人気が出ましたが、その後は思ったほど業績に反映していないということで出来高が細っておりますね。



タカラバイオはテクニカルには反発する時期なのに落ち続けているのは、MSCBのせいのようです。四季報情報には掲載がなかったので安心していたのですが、HPを見ると7月1日に発行されておりました。これで納得できたのですが、月曜日はさてどうしようかと悩んでおります。
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