まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

環境局長、公共施設での除草剤など薬剤の使用実態調査をやるかどうかを研究してみたい、と答弁

2010年12月06日 | ニュース・関心事
※これは原稿です。
答弁は、書き込めていません。

2010年12月6日総括質問 
公共施設への農薬・殺虫剤の適正使用指針

≪1回目≫
 昨年10月に、環境団体に関わる市民の方から安倍川河川敷のスポーツ広場、及び、ある小学校で除草剤が散布されているとの指摘を受け、関係課に連絡しスポーツ広場については今後使わないように利用関係者に通知連絡していただき、学校については購入実態について調査をしてもらいました。
 そのことを通じてこの問題は自主的に解決されていくものと認識しておりましたが、再び今年度、安部川河川敷において除草剤散布が行われました。昨年はスポーツ関係者、今年度自治会関係者とのことです。これらは、静岡市全体が農薬・殺虫剤など化学物質の生態系や人間の健康への影響に対する基本認識の甘さのあらわれであり、自主的解決は困難であると受け止め今回の質問に至っています。

「1」 基本認識
除草剤にも様々な種類があり、一般的にはベトナム戦争における枯葉剤、その危険性については、今年1月のベトナム視察の際に、第二世代だけでなく第三世代にもその障害が継続していくことが大きな社会問題となっていることを知らされ再認識させられました。
そこで、環境省によるダイオキシンなど環境ホルモンの内分泌かく乱作用に関する調査、また化学物質や生活環境などが子どもの成長・発達に与える影響を明らかにするために「子どもの健康と環境に関する全国調査」(エコチル調査)、これらに対する静岡市の考え方について伺います。

「2」 更に、今年5月環境省により「公園・街路樹等病虫害・雑草管理マニュアル」が策定されていますが静岡市としてはどのような対応をされたのか。
「3」 公共施設に、公共施設というとかなり関係局が多くなりますので、今回はスポーツ、公園、学校に関して、除草剤の使用実態はどうなっているのか、伺います。


≪2回目≫
「1」 マニュアルの趣旨は、「除草剤含め基本は農薬散布以外の方法の活用、已む得ず使用する場合は最小限、使用する場合は周辺住民に周知徹底、特に学校、通学路等がある場合には保護者に周知を図り、散布の時間帯に最大限配慮する」となっています。学校以外についてこれだけ厳しい指針が示されている中、学校で購入―使用しているというは大きな問題ではないかと思います。除草剤の購入実態ですが、昨年小学校で87校中23校、中学校が43校中12校、高校は3校中3校、幼稚園はゼロということでした。今年度は生物多様性国際会議が開催された年であり、環境教育をどう進めるかが教育上は大きなテーマとなりました。教育長にお伺いしたいが、環境教育を進める中で、学校で使う除草剤の安全性についてはどのように認識されているのか、伺います。
「2」 環境局として、マニュアルは各局に通知しているとのことですが各局任せになっている実態が明らかになっています。名古屋市の除草剤含め「農薬・殺虫剤等の薬剤は、使い方によっては、人の健康や生態系に影響を及ぼす可能性があり、適正使用の徹底が望まれている」として毎年、公共施設すべてに対しての使用状況調査を行い公表しています。浜松市も静岡県内で初めての調査を行い基本指針を定めるとのことです。静岡市は、同様の実態調査を行う考えはあるのか、伺います。
「3」 その実態をもとに適正使用に関する基本指針を制定する考えはあるのか、伺います。

経済局長、清水港単独収支の詳細な調査をやってみる、と答弁

2010年12月06日 | ニュース・関心事
※これは原稿です。
答弁も若干組み入れています。
答弁全部は書き込めていません。

2010年11月議会 静岡市第2次総合計画と清水港 12月6日
<1回目>通告に従って質問したいと思いますが、その前に。
「1」 清水港の市営港化の可能性について
小嶋市長が市長選挙に出馬しないと、私の質問には答えていただけませんでしたが、3日の鈴木和彦議員に答弁されました。東静岡多目的アリーナ誘致など主義主張はことにしますが、政治にかかわる人間として大変残念な気持ちであります。一人の政治家としての決断でありますのでとやかくいえることではありませんが、同じ団塊の世代として今後の政治活動に期待をしていることを表明しておきたいと思います。
1、 さて、今回の質問は「世界にはばたく」静岡市第2次総合計画における「国際港」清水港について伺います。来年3月の市長選挙において一つの政治争点としてどうあるべきか、という観点からであります。議会におきまして「港湾議員連盟」が発足し、先日の「釜山港セミナー」が開催され、今議会においても清水港に関する質問者が多くいらっしゃいます。4年前の静岡市長選挙において一騎打ちとなった海野とおる氏は、清水港の市営港化を掲げました。激戦の中の政治争点、清水港の市営港化について小嶋市長はどう考えてきたのか、今どう考えているのか、伺います。
2、 旧静岡市、旧清水市合併の際、県庁所在地の静岡市と港を抱える清水市のそれぞれの特徴を生かす街づくり、について協議が行われました。私自身は、協議が行われた時期静岡市議会を離れていましたので改めて流れを確認したいわけであります。市営港化は合併新都市建設計画、政令市移行時、第2次総合計画策定時及び港湾計画改定時には、どのような検討がなされたのか、伺います。
「2」 清水港の単独収支について
08年3月策定の清水湾ビジョンにおいて「その実現に必要な施策について静岡県と協議しながら、新たな港湾計画に反映できるよう努めていくものとする」とあり、清水港の単独収支を把握しておくことは、県管理であれ、市営港化であれ、交渉をやるうえでは必要条件であると認識しています。
1、 その意味でまず、静岡市としては清水港に関しての起債額含む負担金など支出ととん税収入や県からの交付金など収入、これは10年の単位でみたときどのような実情にあるのか。
2、 静岡市および静岡県の累積起債残高はどれくらいか。
3、 起債については、静岡市、静岡県それぞれに交付税措置があり計算方法は①県には係留延長への単価を掛けた配分、②市、県への建設投資分への配分、③市、県の財源対策債への配分の3つです。市、県それぞれの交付税総額はどれくらいか。
4、 それら含め静岡県の清水港の単独収支は黒字なのか、赤字なのか、実情を伺います。
<2回目>
「1」 清水港の市営港化の可能性について
1、市長答弁は「静岡県の御前崎・田子の浦・清水港3港の駿河湾構想があるので当面市営港化の方向性はない、都市計画の部分では県と市が一体的になっていくことは必然」でした。経済局長答弁ですと、合併時の新都市建設計画に「清水港の管理形態の検討」があり横浜市に市職員を派遣してきた経過があるが、現在は市営港化というより国際物流のハード面、ポートセールスなどソフト面での対応」ということで、市営港化は検討されていないようです。
2007年3月の本会議代表質問で望月厚司議員が「管理形態」について質問されています。市長答弁は「課題が克服された後に管理形態の検討する」、あるいは「現在の第2バース完了の折に国、県と協議、あるいは世界のすう勢としての民の運営合わせて考えていくべきもの」との答弁がなされております。その意味で改めて、新都市建設計画での約束事である「清水港の管理形態の検討」はどういう状態にあるのか伺います。
2、第2次総合計画では国際貿易港・清水港を活かした地域産業の振興が示されておりますが、市営港化を前提にする場合と県管理の場合と、どんな差異があるのか、伺います。
3、港湾運営に、民間活力を導入するという政府方針をどう受け止めるか。
4、先の「釜山港セミナー」で、講師の一人は「釜山港にとられたというのは誤った認識で日本が国際コンテナハブ港に転換するのは、地政学的にも、アジアのハブ港の現状、円高の中、かなり困難」との指摘についてどう考えるか。


「2」 清水港の単独収支について
2000年から2009年度の10年間の静岡市にとっての収支は、収入がトン税16億1000万、交付金17億7000万、33億9000万、負担が起債22億6000万一般会計分10億1000万、合計32億7000万、起債額分含めて1億1000万の黒字です。起債額は、県の部分は把握していないとしていますが県港湾課によれば3港合わせて262億円、丁寧に過去追えば清水港分は算定できるとしています。静岡市が32億余、起債部分については先ほどの答弁で交付税措置がなされています。勿論、市営港になれば負担割合は40%、5%は逆転し、交付税は増加しますが交付金はなくなります。こうしたこと含め分析が必要ですがそれもせず「県管理が静岡市にとって財政的にメリットがある」を前提にしているようにみえます。

1、ところで、旧清水市の時代には実はこうした検討も非公式になされているようです。報告書によると、静岡県の14にかかわる静岡県一般会計港湾費、清水港・御前崎港・田子の浦港特別会計、国に毎年報告する清水港単独の建設関係収支報告書、経常収支関係報告書の4つの会計書類をもとに分析しております。
7年前の精度高く分析された報告書よりますと清水港の2001年決算の黒字額は4億円。つまり、清水港黒字分が田子の浦港や御前崎港に配分されていることになります。市としてこうした県管理に財政的メリットがあるとは逆の「清水港単独で黒字との指摘」についてはどう考えるか。

2、因みに、09年度清水港の経常収支会計では25億円の使用料収入があり18億円を建設会計に繰り出し、建設収支会計において県の持ち出し分は32億円、負担割合40%と5%割合で推測しますと県は本来24億円を負担しなければなりませんが14億円だけを負担しています。現段階で清水港は十分な黒字構造と推定できます。
そうした意味において他の政令指定都市の財政運営上の管理形態についての調査はされているのか、伺います。
<3回目>
 
私は市営港化にしろと言っているわけでなく、市営港化にしろ、県管理にしろ「県管理が静岡市にメリットがある」ということであれば、きちんと財政運営上の根拠を持って方向性を定めるべきであると思います。経済局長が清水港の単独収支について調査すると約束してくれているのでそれを見守りたいと思います。