まつや清の日記 マツキヨ通信

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大晦日に『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネイジメントを読んだら』を読む

2010年12月31日 | ニュース・関心事
「紅白歌合戦」審査員に『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネイジメント」を読んだら』の著者の岩崎夏海さんがいることにびっくり。さすが、NHK、200万部大ベストセラー作品を見逃すわけはありません。

そういう私も、今日の朝に読み終えたばかりで、12月22日のある懇談会で勧められてのもの。経営のトップにおられた方ですが、今年、息子さんに社長職を譲り、自分は業界関係での役員でボランティア活動に専念しているとのこと。

この本を読んで自分自身がやってきた経営哲学、その一つである「企業の社会貢献」についてこの本で再確認したと。息子さん世代は「理屈で会社経営を語るが我々の世代は理屈がなくても実践で同じことをやってきた」。

「我々は無から有を生み出した、息子の世代は有から有を生みださなければならない」その違いがある、彼等に任せるのしかないが我々はその中でどのような位置にいるのか、ただ、そこにいるだけでいいのだと。

非常に面白い本です。涙が出た三つのシーン。ピンチにたったピッチャーの気持ちをめぐる場面、野球が嫌いだが何故マネイジャーを引き受けたかをめぐる場面、主人公が最後に自分でも説明のしようのない試合に戻った時の場面。

この最後のシーンは、非常に納得できるものがあります。私自身が社会運動に挫折しもう運動はやめようと思ったときの胸中をぴったりと言い当ててています。このドラマがドラッカーのマネイジメント論を媒介に展開するのです。一読を。