まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

「福島原発事故の影響はどうなる? 浜岡原発、現地からの報告」に行って来ました!

2011年04月30日 | ニュース・関心事
「核のごみキャンペーン・中部」など4団体呼びかけの上記集会が、名古屋市女性会館で150名の方々の参加で開催されました。「放射線物質による被爆ー内部被爆中心にー」を岐阜環境医学研究所所長の松井英介さん。

「福島原発事故の放射能による農作物などへの影響」を元愛知県衛生研究所所員の大沼章子さん、そして、「浜岡現地から」を私が報告しました。やはり、専門家の方々の問題提起は実践型の私などと違って随分勉強になりました。

「しきい値はない」とされる放射線被爆量のこれまでの研究成果について歴史的経緯と科学的水準について丁寧に解説をしてもらった感じで被爆という原理そのものを学びませてもらいました。これからの活動に役立たせます。

終了後の懇談会で様々な関係者が意見を述べ合い、6月11日の全国各地での同時多発100万人アクションが名古屋でもはじまりそうです。静岡では既にプラムフィールドから5月6日の実行委員会が呼びかけられています。

明日は高崎市での集会の講師です。メーデーに参加してすぐに移動です。2日は、文科省との20ミリシーベルト問題での交渉など活動が続きます。連休は3,4,5日とゆっくりとしたいものですが、被災地はどうでしょうか。

東京大学大学院教授の小佐古敏荘氏の20ミリシーベルト問題での辞任記者会見資料

2011年04月30日 | ニュース・関心事
NHKが上記の記者会見での資料全文を公開しています。小学校のグラウンドの表土を削るという対策まで始まっていますが、20ミリシーベルト基準とそのものを撤回すべきです。基本は1ミリシーベルト、です。

※※
東京電力福島第一原子力発電所の事故への対応に当たるために、先月、内閣官房参与に任命された、原子力の専門家で東京大学大学院教授の小佐古敏荘氏が、記者会見し、「政府の対策は法にのっとっておらず、場当たり的だ」として、内閣官房参与を辞任することを明らかにしました。

記者会見で辞任の理由について説明した資料を全文掲載します。

*文中の下線は、原文のままです。

*もとの資料に誤字と思われる箇所が2か所あったので、小佐古氏に確認の上、訂正しました。(4月30日午前10時20分)

---------------------------------------------------------------------

平成23年4月29日

内閣官房参与の辞任にあたって
(辞意表明)

内閣官房参与

小佐古敏荘



 平成23年3月16日、私、小佐古敏荘は内閣官房参与に任ぜられ、原子力災害の収束に向けての活動を当日から開始いたしました。そして災害後、一ヶ月半以上が経過し、事態収束に向けての各種対策が講じられておりますので、4月30日付けで参与としての活動も一段落させて頂きたいと考え、本日、総理へ退任の報告を行ってきたところです。
 なお、この間の内閣官房参与としての活動は、報告書「福島第一発電所事故に対する対策について」にまとめました。これらは総理他、関係の皆様方にお届け致しました。

 私の任務は「総理に情報提供や助言」を行うことでありました。政府の行っている活動と重複することを避けるため、原子力災害対策本部、原子力安全委員会、原子力安全・保安院、文部科学省他の活動を逐次レビューし、それらの活動の足りざる部分、不適当と考えられる部分があれば、それに対して情報を提供し、さらに提言という形で助言を行って参りました。
 特に、原子力災害対策は「原子力プラントに係わる部分」、「環境、放射線、住民に係わる部分」に分かれますので、私、小佐古は、主として「環境、放射線、住民に係わる部分」といった『放射線防護』を中心とした部分を中心にカバーして参りました。
 ただ、プラントの状況と環境・住民への影響は相互に関連しあっておりますので、原子炉システム工学および原子力安全工学の専門家とも連携しながら活動を続けて参りました。
 さらに、全体は官邸の判断、政治家の判断とも関連するので、福山哲郎内閣官房副長官、細野豪志総理補佐官、総理から直命を受けている空本誠喜衆議院議員とも連携して参りました。

 この間、特に対応が急を要する問題が多くあり、またプラント収束および環境影響・住民広報についての必要な対策が十分には講じられていなかったことから、3月16日、原子力災害対策本部および対策統合本部の支援のための「助言チーム(座長:空本誠喜衆議院議員)」を立ち上げていただきました。まとめた「提言」は、逐次迅速に、官邸および対策本部に提出しました。それらの一部は現実の対策として実現されました。
 ただ、まだ対策が講じられていない提言もあります。とりわけ、次に述べる、「法と正義に則り行われるべきこと」、「国際常識とヒューマニズムに則りやっていただくべきこと」の点では考えていることがいくつもあります。今後、政府の対策の内のいくつかのものについては、迅速な見直しおよび正しい対策の実施がなされるよう望むところです。




1.原子力災害の対策は「法と正義」に則ってやっていただきたい

 この1ヶ月半、様々な「提言」をしてまいりましたが、その中でも、とりわけ思いますのは、「原子力災害対策も他の災害対策と同様に、原子力災害対策に関連する法律や原子力防災指針、原子力防災マニュアルにその手順、対策が定められており、それに則って進めるのが基本だ」ということです。

 しかしながら、今回の原子力災害に対して、官邸および行政機関は、そのことを軽視して、その場かぎりで「臨機応変な対応」を行い、事態収束を遅らせているように見えます。
 
 とりわけ原子力安全委員会は、原子力災害対策において、技術的な指導・助言の中核をなすべき組織ですが、法に基づく手順遂行、放射線防護の基本に基づく判断に随分欠けた所があるように見受けました。例えば、住民の放射線被ばく線量(既に被ばくしたもの、これから被曝すると予測されるもの)は、緊急時迅速放射能予測ネットワークシステム(SPEEDI)によりなされるべきものでありますが、それが法令等に定められている手順どおりに運用されていない。法令、指針等には放射能放出の線源項の決定が困難であることを前提にした定めがあるが、この手順はとられず、その計算結果は使用できる環境下にありながらきちんと活用されなかった。また、公衆の被ばくの状況もSPEEDIにより迅速に評価できるようになっているが、その結果も迅速に公表されていない。

 初期のプリュームのサブマージョンに基づく甲状腺の被ばくによる等価線量、とりわけ小児の甲状腺の等価線量については、その数値を20、30km圏の近傍のみならず、福島県全域、茨城県、栃木県、群馬県、他の関東、東北の全域にわたって、隠さず迅速に公開すべきである。さらに、文部科学省所管の日本原子力研究開発機構によるWSPEEDIシステム(数10kmから数1000kmの広域をカバーできるシステム)のデータを隠さず開示し、福島県、茨城県、栃木県、群馬県のみならず、関東、東北全域の、公衆の甲状腺等価線量、並びに実効線量を隠さず国民に開示すべきである。

 また、文部科学省においても、放射線規制室および放射線審議会における判断と指示には法手順を軽視しているのではと思わせるものがあります。例えば、放射線業務従事者の緊急時被ばくの「限度」ですが、この件は既に放射線審議会で国際放射線防護委員会(ICRP)2007年勧告の国内法令取り入れの議論が、数年間にわたり行われ、審議終了事項として本年1月末に「放射線審議会基本部会中間報告書」として取りまとめられ、500mSvあるいは1Svとすることが勧告されています。法の手順としては、この件につき見解を求められれば、そう答えるべきであるが、立地指針等にしか現れない40-50年前の考え方に基づく、250mSvの数値使用が妥当かとの経済産業大臣、文部科学大臣等の諮問に対する放射線審議会の答申として、「それで妥当」としている。ところが、福島現地での厳しい状況を反映して、今になり500mSvを限度へとの、再引き上げの議論も始まっている状況である。まさに「モグラたたき」的、場当たり的な政策決定のプロセスで官邸と行政機関がとっているように見える。放射線審議会での決定事項をふまえないこの行政上の手続き無視は、根本からただす必要があります。500mSvより低いからいい等の理由から極めて短時間にメールで審議、強引にものを決めるやり方には大きな疑問を感じます。重ねて、この種の何年も議論になった重要事項をその決定事項とは違う趣旨で、「妥当」と判断するのもおかしいと思います。放射線審議会での決定事項をまったく無視したこの決定方法は、誰がそのような方法をとりそのように決定したのかを含めて、明らかにされるべきでありましょう。この点、強く進言いたします。



2.「国際常識とヒューマニズム」に則ってやっていただきたい

 緊急時には様々な特例を設けざるを得ないし、そうすることができるわけですが、それにも国際的な常識があります。それを行政側の都合だけで国際的にも非常識な数値で強引に決めていくのはよろしくないし、そのような決定は国際的にも非難されることになります。

 今回、福島県の小学校等の校庭利用の線量基準が年間20mSvの被曝を基礎として導出、誘導され、毎時3.8μSvと決定され、文部科学省から通達が出されている。これらの学校では、通常の授業を行おうとしているわけで、その状態は、通常の放射線防護基準に近いもの(年間1mSv,特殊な例でも年間5mSv)で運用すべきで、警戒期ではあるにしても、緊急時(2,3日あるいはせいぜい1,2週間くらい)に運用すべき数値をこの時期に使用するのは、全くの間違いであります。警戒期であることを周知の上、特別な措置をとれば、数カ月間は最大、年間10mSvの使用も不可能ではないが、通常は避けるべきと考えます。年間20mSv近い被ばくをする人は、約8万4千人の原子力発電所の放射線業務従事者でも、極めて少ないのです。この数値を乳児、幼児、小学生に求めることは、学問上の見地からのみならず、私のヒューマニズムからしても受け入れがたいものです。年間10mSvの数値も、ウラン鉱山の残土処分場の中の覆土上でも中々見ることのできない数値で(せいぜい年間数mSvです)、この数値の使用は慎重であるべきであります。

 小学校等の校庭の利用基準に対して、この年間20mSvの数値の使用には強く抗議するとともに、再度の見直しを求めます。

 また、今回の福島の原子力災害に関して国際原子力機関(IAEA)の調査団が訪日し、4回の調査報告会等が行われているが、そのまとめの報告会開催の情報は、外務省から官邸に連絡が入っていなかった。まさにこれは、国際関係軽視、IAEA軽視ではなかったかと思います。また核物質計量管理、核査察や核物質防護の観点からもIAEAと今回の事故に際して早期から、連携強化を図る必要があるが、これについて、その時点では官邸および行政機関は気付いておらず、原子力外交の機能不全ともいえる。国際常識ある原子力安全行政の復活を強く求めるものである。


以上





「ふきのとう」メンバーの杵塚歩さんの招きで「無農薬茶の会」で福島原発震災報告

2011年04月30日 | ニュース・関心事
30年以上前だった思いますが「水車村」という自然エネルギーと無農薬という新しい農業のスタイルをアピールした杵塚さんたちの無農薬茶の会の会合に参加した記憶が残ってます。それ以来の訪問でお互い年をとりました。

娘さんが農業をやるようになって8年目のとのこと。「虹と緑しずおかフォーラム」での「まつや・宮澤・壷阪福島県いわき市訪問報告」に歩さんが参加してくれて彼女に初めて会いました。とてもさわやかで新鮮でした。

その会で「エジプトでインターネットを活用してあれだけの民主化運動が成し遂げられた。日本だって出来るはず。意見が色々違っても浜岡止めるで一致していれば、大勢の人たちが集まれるはづ」と1人の若者の意見。

合意したのはそれだけですが「市民パレード」に「私は藤枝から参加しているので県民パレードにして下さい」と歩さん。今日は、1年1回の生産者と消費者が一堂に会する茶摘みの会で急遽の東日本大震災報告のようでした。

私の報告と歩さんの報告でしたが、私が午前中作り上げたパワーポイントのusbを忘れ「出前講座で使っていた古いバージョン」を活用、歩さんの福島、女川、陸前高田等の被災地訪問報告ですがメモリーが上手く作動せず。

持ち込んだパソコンが昨日まで動画を録画していたそのまま状態である種のトラブルを起こしていて再起動すれば元に戻るわけですが、その認識に至るまで結構時間を要しました。失敗続きの報告会でしたがいくつも収穫。

無農薬をモットーとする生産者達にとって浜岡原発事故による放射能被害は「全てをだめにする」と杵塚さん。「この際、幅広い連携で浜岡を止めなければならない」を強くアピール。これからの広がりを強く感じました。

写真は、歩さんですが、何と2001年にバークレイーの大学に在学中。9:11を受けてアフガニスタン戦争に国会でただ1人反対したサンフランシスコ選出のバーバラ・リー国会議員の日本招致でそこに居ました。

どうも一緒のデモにも参加していたようです。出会いは奇なもの縁なものです。出逢うべくしてであったのかもしれません。「一度、虹と緑しずおかフォーラムでお話してください」と約束して静岡に戻りました。興奮!