総務省、環境省官僚の
レクチャーも
凄かったが、
クリニック外来を担う
「のぞみメモリークリニック代表」の
木下徹さんの
「認知症とともによりよく生きる」
テーマ講演会は
ホントに刺激的で興奮した。
「さっき、伝えたのに、
全く覚えていない」?
介護者・家族はは、
どうして覚えていないんだろう。
認知能力は脳内の海馬というとこらが
関与するが
確実に落ちる。
介護者・家族は
予防トレーニングで
少しでも回復を期待する。
しかし
認知能力を欠いた当事者は
「伝えられた」という情報を
そもそも記憶に残せない。
「伝えられた」と
認識されていない相手に
「さっき、伝えたでしょう」が通用しない。
これまでの
認知症対策は
実は取り囲む家族のものであった。
認知能力が
どんどん下がる人たちを
人間として
認めることが基本だ。
自分も
あなたがたも
薬の効果はあるが
予防は出来ない。
年老いて
死に向かう肉体的生命時間と
認知能力が衰える脳の生命時間が
食い違い始めた人たちが増大する社会。
そこにおける街づくり、政治が問われている。
改めて
高齢化社会とは何か、
再認識させられた研究会だった。