演出ノートにある「アンティゴーネの思想と日本の死生観」「法王庁の中庭の巨大に壁に映す「影」」「身体の抽象化」「舞台を覆う「水」/鎮魂の祝祭」が計算されつくして舞台に表現されていました。2017年から2021年、トランプ時代からバイデン時代に変化する世界の中でそこに込められた意味は、日本という国が世界において果たさなければならない役割を指し示しているかのように感じた2時間でした。
アンティゴネとハイオンが影絵で電灯の角度で手と手がつながってほしいのに思ったり、水が張られた床面での精霊流し、風によって揺れ動き、水の中の盆踊り、仏教世界の日本の文化がちりばめられて宮城ワールド全開でしたね。4日、5日も公演です。