イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

住金沖~加太沖釣行

2023年06月24日 | 2023釣り

場所:住金沖~加太沖
条件:小潮 3:51干潮 9:12満潮
潮流:5:19下り1.6ノット最強 8:50転流
釣果:マアジ5匹 ハマチ1匹

今日もいい天気だ。昨日よりもいい感じだ。
満を持して加太へ向かおうと考えている。しかしその前に、昨日のサゴシとガソリンスタンドの爺さんに教えてもらった住金沖の飲ませサビキが気になる。とりあえず一通りやってみて加太へ向かう計画を立てた。

しかし、二日連続で午前2時半に起きるとお通じの具合が極端に悪くなる。お腹の中で常に便意を感じているのでなんとか少しでもひねり出そうとトイレに座っていたので出港は午前4時半になってしまった。



明日は図書館に行ってスッキリしよう。

サゴシ狙いは勝負の早い禁断の仕掛けを使う。しかし、今日はまったく魚の跳ねる姿がない。昨日に比べると30分ほど早いのだがそれが悪かったのだろうか。というのは、これはいつも思っていることで、魚のボイルは朝一よりも一息おいたあとにやってくるような気がするのだ。
そうはいっても、次に向かうところがあるので今日は仕方がない。一筆書きで住金沖に向かう。

住金沖にはすでに数隻の船が集まっている。



そして防波堤を内側に回り込んだところにベイトの反応があった。おお、これは爺さんの情報通りだとさっそく仕掛けを入れるのだが、その後はまったくベイトが現れなくなった。
すべてにおいて辛抱がない僕にとってこの釣りは苦行以上のものだ。多分、15分くらいで加太に行こうと決めてしまった。

港に戻ってからわかったことだが、Fさんはこのあとここにやってきていて、大きなメジロを仕留めたそうだ。ベイトが少ないなかでそれをずっと追い求めていたそうだ。この釣りはとくに粘りが必要らしい・・。
そしてanotherNたちはフカセ釣りで僕が想像していた以上の大型のグレをたくさん釣り上げていた。この海域は僕が考えている以上に豊饒の海であるようだ。

そして僕は加太に向かう。潮はすでに下りの最強時刻を過ぎているのでコイヅキを目指そうと思うのだが、今日もやっぱり四国沖ポイントに数隻の船がいたのでコイヅキまでの道のりがしんどいと最初の決意をあっさり覆した。

魚探の反応は全然ないのだが本職の人たちはポンポン魚を釣り上げている。



これはいつものことなのだが、毎回、この人たちは魔術師ではないのかと思ってしまう。漁礁の周りを丹念に探っているという精密さはあるのだろうが、多少離れていても少しくらいのおこぼれは僕にもありそうなものなのにとこういうのを見ているとやっぱり嫌になってくるのである。
しかし、今日は嫌になる前にアタリがあった。魚探にわずかながら反応が出てきたのである。そしてすぐにアタリがあった。久々の鬼アジだ。型もまずまず。とりあえずはボウズじゃなくなった。
1匹釣れるとがぜんやる気が出てくる。GPSの地図を拡大して釣れたラインをトレースする。しっかり底を取っているとまたアタリ。
本職の船が近づいてくるが僕も逃げずにポイントを維持しながら魚を追加する。



しかし、あまりにも漁礁に近づきすぎて仕掛けをロスト。今日の仕掛けはプロトタイプを使っていたので予備がない。古いタイプの仕掛けに取り替えたがそれが悪かったのか時合が過ぎてしまったかアタリも魚探の反応もなくなった。
みんなそう思っていたのか、気がつけば本職以外の船はどこかへ消えていた。

今度こそコイヅキを目指そうと西に向かうが、ここら見ると船の姿がまったくない。あらまあ、釣れないのかとほかにはいいところがないかと周りを眺めるとジノセト方面にたくさんの船が見える。前回の大潮の時は川のように潮が流れていたが、小潮の時の状況も見ておくのもいいだろうと考えて針路を変更。海峡部を越えて北に陣取るがアタリはない。



途中、一瞬だけ反応を見た海峡部の南へ移動。流れはあるものの前回ほどではない。流れに任せて船を流していると中層くらいに反応があった。棚を合わせるために急いでリールを巻きあげるとそれが誘いになったか、アタリが出た。ちょっと大きい。
真鯛じゃないがハマチだ。

このまま転流時刻を待って上りの潮を待ちたいところだが二日連続の釣りだと体に堪える。
それに、長らくアジを釣ることができなかった僕にとっては5匹釣れれば十分満足なのである。そして、これだけあれば叔父さんの家にも持って行けるので午前8時半に終了。


午後から燃料補給をするためにガソリンスタンドに寄ったのだが、今日も爺さんのローテーションだったようで僕の姿がマジックミラー越しに見えたのか、事務所の奥から出てきてくれた。ここはセルフスタンドだが免税軽油は事務所で前払いしてからポリタンに入れてもらう。爺さんが出てくるとおカネを払えないので、まずは事務所に戻って支払いをしながら情報交換をする。今日はマアジが5匹ですと話すと、爺さんの知り合いは1匹だけだったという。加太では5匹の釣果など何の自慢にもならないがそういうのを聞くとわれながらよくやったと思うのである。(もっと釣った人もいたようだが・・)
そして気になる情報も教えてくれた。最近、加太で真鯛が釣れない理由だ。これは僕の腕前が悪いということが一番の理由だとわかっているのだが、それに加えて、辰ヶ浜の底曳網漁船の密漁行為が原因だというのである。3年ほど前にオープンした「浜のうたせ」に並べるための魚を真夜中にやってきて完全に加太の漁業区内となっている場所で盗っているというのである。釣り人が早朝にやってきて仕掛けを入れても海中をかき回された直後だから真鯛がおびえているので釣れないというのである。
以前は加太漁協の組合長が相当なタカ派だったので他所者は怖がって近寄ることができなかったが今の組合長は弱腰なのでそれをいいことに密漁が横行しているというのである。
加太の漁師たちも今では漁獲で生計を立てているわけではなく、自分たちの特権で底引きが入れない漁礁周りや磯際で真鯛を狙えるので客に釣らせるにはそれで十分だから知らんふりというのである。
ヤ〇ザは必要悪だという説があるが、まさに用心棒がいないと逆に無法地帯になる。ヤ〇ザにはヤ〇ザをあてがっておかないと秩序が保たれないという典型がここにもあるということだ。以前、漁業監視船の前で堂々と底引きをやっている辰ヶ浜の漁船を見たが、まさにこれが真鯛が釣れない証拠だったというわけだ。
これだと秋のカワハギの行方も心配される。
なんとか新しい秩序を作り上げてもらいたいものだ・・。
コメント
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