ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

けんけんぱ!

2010年06月14日 | アホな小話
父の誕生日パーティが終わり、その日初めて父の家を訪れたという、フィラデルフィアからの姪夫婦に、家の案内ツアーをすることになった。
まずは、別棟にある母の陶芸スタジオを見学しようと家の外に出ると、ガレージ前のアスファルト一面に『お姫様』と『けんけんぱ』の絵が、所狭しとチョークで描かれていた。もうすぐ6才になるエメラが描いたのだ。上手だなあ。

こちらの『けんけんぱ』は四角くてくっついている。□の中には数字が描かれていて、これをどんなふうに使って遊ぶのかは知らないけれど楽しそう。

日本のはこれ。


新しい最新式のガスの焼き釜を、本当に誇らし気に紹介する母。陶芸を学び始めて30年。今はアメリカを代表する壁掛け作品の陶芸家となっている。
けれども、それはあくまでも自分だけの趣味だからと、贅沢をせず、今までずっと古い釜でコツコツ焼いてきた母の嬉しそうな横顔を見ていると、胸が詰まった。

さて、一通りの質疑応答(大げさ?)も一段落、スタジオを出て、皆で家の方に戻る途中で、先を歩いていたわたし、どうしても『けんけんぱ』がしたくなった。

はじめの□の前に立ち、片足になって「けんけん」えっ 
「ぱ」を言うつもりが……口から出ていたのは「イッタァ~」

おばちゃん、ど派手にこけましたです、はい。それも、みぃ~んなの前で。息子達ふたり、とっても複雑な顔して、「おかん……」とつぶやいていた。

駆け寄ってきてくれた人達に起こされ、立ち上がってみると、右の膝小僧の所に五百円大の穴がぽっかり空き、そこから覗くと血が吹き出ていた。
「ああまうみ、大変よ。歩ける?大丈夫?早く治療しなきゃ」と、母が必死の形相でわたしの腕をとった。
かっちょ悪いにもほどがあるけど、背に腹は代えられない、けっこう痛い。なので、おとなしく言うことを聞くことにした。
母専用のバスルームに入り、便器の蓋の上に座るように言われ、日本のユニクロで買ったばかりのスリムパンツを脱いだ。
消毒液や痛み止めのオイル(母のお手製)、それから抗生物質入りのクリームを探す母。
水で洗う時に、「痛いよねえ、そりゃ痛いはこれは」とブツブツ言いながらコットンで傷をぬぐってくれる母の姿を見て、小さかった頃の自分を思い出した。
赤ん坊の時、股間脱臼をして上手に歩けなかったわたしは、文字通り、3歩歩くとバッタンとこける女の子だった。
なので、膝小僧は年がら年中傷だらけ。おまけに膿み易い体質だったから、傷が治りかけては膿み、また治りかけては膿みで、一生傷になっている。
わたしの母は、そりゃもう厳しい人だったけれど、傷を負った時にはきちんと処置をしてくれた。もちろん、「痛いよねえ、可哀想に」などとは一言も言ってくれなかったけれど、その甲斐甲斐しさが嬉しかった。
「今日は一日、できるだけ静かにしてるのよ。それから、帰りの車の中で、氷で冷やすこと。20分冷やして少し休憩。それからまた20分。わかったわね」
一昨年、両膝の外科手術を受けた母は、膝についてはかなり蘊蓄がある。旦那も旦那で言いたいことがあったが、この時は母をたてることにした。

バッタンこけた時、がっしりと両手をついたことを自画自讃するわたし。しかも、手のひらの皮が少し剥けたけど、指は全く大丈夫。さすが

いや、そういうレベルの問題ちゃうで。そもそも、50過ぎたら、ちょっと勾配のあるとこに描かれた『けんけんぱ』はせえへんのとちゃう?
しかも、その時履いていたサンダルはサイズが少し大きめで、指先がかなり余っていて、普段歩いている時もよくつっかえて転けそうになっていたのに……。
と、密かに激しく反省していたことを最後に記しておこう。
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マーユ伝説

2010年04月26日 | アホな小話
ちょっとここだけの話、わたしはせっせとお風呂に入る方ではない。
さらに細かく言うと、せっせと髪の毛を洗う方でもない。
なので、簡単に二日三日、汗をたくさんかかない日が続いたりすると、ま、いっか~みたいな気になって、気がつくとちょっと臭ってくる。

相方は、そういう臭いには平気な方で、別に気にする事も無く、朝のおはようハグの時に、頭のてっぺんにチュウをする。

一日目はまあ良い。
二日目の朝はちと気が咎める。
三日目の朝は、さすがに臭いを嗅がれないよう身を反らせたりする。
けれども、「ボクは気にならないからクニャクニャしない!」と彼は言う。

ある日、最長の三日半になり、さすがに気がひけて、相方に恐る恐る聞いてみた。
「臭ないん?」
「まあ、臭いことは臭い」
やっぱり臭いんやん……。
「けど、その髪の毛の脂、乾燥する季節には塗りたいぐらいや」などと言いながら、髪の毛を撫でた手で自分の頬や腕を擦ったりする。
かなり変態の域に到達している……。

さらに彼は、ちょっと自慢げに小鼻をピクピクさせながら、
「ボクはまうみの、シャンプーしてへん歴何日目かをぴったり当てることができる」と言うではないか?!
それからというもの、わたしは日数が延びるたびに「何日目やと思う?」と聞いてみる。
すると彼は、「一日半」とか「二日とちょっと」とか、「これは三日過ぎ」とか、それはそれは的確な数字を出してくる。
結婚恐るべし!

もしかして、このギトギトの脂、なんとかして抽出する技術を開発して、『マーユ』という名前で製品化できたらどうやろ?
そしたらきっと、ただ生きてるだけでわたしはお金を儲けることができるスーパーウーマンになれるやん!

「そういう夢のような儲け話が、わたしら夫婦にはあるねん」と今朝、あさちゃんに話したら、彼女はお腹を抱えて笑い出した。
「まうみってさ~、そういやうんちもコロコロで、それで儲けられそうな話してたじゃん!もうさ~上も下もバッチリじゃん!」と言ってまた大笑い。

『馬油』ならず『眞油』。
笑顔のわたしの顔写真がドカンと載った、添加物、香料無しの純正『眞油』クリーム。いかがでしょうか?潤いまっせ~!
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拾い食いしたら、坊さんが屁をこいた!

2010年04月12日 | アホな小話
今日も春

車2台を3人で使うべく、Kはスバルを、旦那とわたしは互いのスケジュールを照らし合わせながら日産を使いました。
アウディはまだ入院中。かなり重症だったようです……。
が、日産のご隠居も、シフトをファーストからセカンドに移す時、ポンッ!ポンッ!とポン菓子作りのおっちゃん顔負けの音を出し始めました

伴奏バイトに出かけるのに合わせて、旦那もちょいと早めの出勤。
伴奏バイトを終えて、いつもの出張レッスンまでの半時間を、超~久々の外食ランチと洒落てみました。
楽器店の隣のパイ屋さん。ここでほうれん草とチーズのパイとチャイティ、それからちっちゃなレモンタルトをデザートに買いました。

レモンタルトをちっちゃい箱に、ほうれん草パイを紙のお皿に、ほんでもってお茶と鞄を持っていたわたし、
お店のドアを開けるのに、タルトの箱の上にパイの紙皿とお茶を乗っけ、そろそろと外に出ました。
「ああ、今日はいい天気だし、向かいの公園のベンチに座って食べたらいいよ」とオーナーに言われ、「うん、そうする~」と返事をし、横断歩道を数歩進んだ所で、いきなり突風がビュイ~ン!うわっ
見事に空飛ぶ円盤と化した紙皿と一緒に、道路の真ん中に飛んでっちゃったパイ!お皿はそのまま空中に、パイはベチャッと道路のど真ん中に。
横断歩道の真ん中あたりで呆然と立ち尽くすわたし、急ブレーキをかけて止まる両車線の車、車、車……。
そこに居る全員の視線は……もちろん道路に落ちたパイ……

「Come on! Take it!」

そのかけ声を聞くまでもなく、体が素早く動いてパイを拾い、タルトの箱の上にポンと置いていたわたし。

「Don't worry, you will be fine!」

いやあ、見知らぬ皆さんの温かな励ましをいただきながら、横断歩道を渡り切り、公園のベンチに向かいました。

「ひ~ろっちゃった~やっちゃった~、た~べるもんね~いいもんね~」

即興の歌を歌いながらベンチに座り、とりあえずはきちんと点検開始。
けど、ローガン眼鏡が無かったので、いまいち詳しい状況が把握できません。
でも、あの間、3秒もかかってなかったな。バイキンマンも3秒以内だったら危害を加えることができないって誰かが言ってたしな。

パイなので、一番外側のペラペラを慎重に剥がし、それを足元にパラパラと落としました。
まろやかなチーズ風味のほうれん草パイ、チャイティーとの相性も良く、なかなかうまいやん……と、拾ったことなんかすっかり忘れて食べていると、
うん?……なんかみょ~に熱い視線を感じるではありませんか。

ふと左横を見ると……、
あっ……鳥さんが、わたしと『坊さんが屁をこいた』遊びしたがってる!

え~?なんでなんでぇ~?

無視してるふりして食べていると、なんと、ジリジリジリジリ、確実にこちらに近づいているではありませんか?!しかもペアで。
ああ、これか!わたしの足元に散らばっているパイ生地ね。
ふっふっふっ、『坊さんが屁をこいた』には蘊蓄をもつこのわたしに挑むとは……おぬしら、十年早いわ!

ほんの数十分の、普通のランチのはずが、なんかとってもドラマチックなランチになりました。
カメラが無かったので、携帯で鳥さん達の真剣な様子を写真に撮りましたが、ここに引き込む術を知らないために、載せることができないのが残念です。

お腹の調子も悪くなりませんでした。めでたしめでたし
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君の名は

2010年02月23日 | アホな小話
マンクーソ……。
美人スキーヤーさんです。
けど……何回聞いてもついつい……。
今日も、大人生徒のトムのレッスンをした後、彼はアイスホッケーの選手でもあるので、話がつぅ~っと自然にオリンピックのことになり……、
彼がなんべんも「マンクーソ、マンクーソ」って……。

それを家に戻ってから旦那に話したら、
「またまうみ、アホなこと口走らんかったやろな……家で居る時みたいに」と、けっこうマジな口調で聞かれました。

あったりマエダのクラッカーやわいっ!
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Happy Valentine's Day のハート型カンチョー

2010年02月14日 | アホな小話
なんのこっちゃ?

今日はヴァレンタインズデーだということで、いつも冗談で、わたしのお◯りのあ◯付近を目がけてカンチョーする旦那の指が、ハート型になっておりました。
それを見せて自慢する旦那と、ほぉ~、ヴァレンタインズヴァージョンか~と感心する妻……ほんま、どこまでもアホな夫婦です。

去年のこの日は土曜日で、朝からハウスハンティングに数件回り、ACMAのミーティングに行き、帰りに韓国通りのレストランに寄ってデートしていました。
ところが今年はもう、だれだれ~のよれよれ~。
わたしはまた新曲『I Got Rhythm』の練習を始めなければならなかったし(来週の土曜日にアルベルトが合わせに来るので)、
昨日の会場で知り合ったヴァイオリニストのエリオット君が、ぜひぜひ合わせをしようとガンガンメールを送ってきてくれて気が焦るしで、
なんだか全くちっともロマンティックな気分になれないまま、気がついたら夕方になってしまいました。

今、旦那は今夜の野菜スープの材料を買いに行っています。
こちらでは、ヴァレンタインズデーは男の方からなにがしかの物をプレゼントするという習慣でして、旦那はまず、「つまらないものですが」と言いながら、わたしの一番好きなアーモンドチョコレートをふたつプレゼントしてくれました。何の変哲もない普通の板チョコですが、アーモンドが絶品です!



そしてお花!やっぱお花はどんな時にも嬉しいですね~!



ま、おいしいスープを作ってくれるそうなので、わたしはまたまたのんびりと、ピアノの練習をさせてもらいます。

Happy Valentine's Day!
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つららあそび

2010年02月14日 | アホな小話
外のつららに気がついたK。
起きぬけの、半袖Tシャツのまま外に出て、つららの先っちょがどれほどチクチクするか試しております。大口あけてます。



「うほっ!いててっ!」などと言っております。アホです。それを写真に撮ってる母もアホです。

デカいつららは、持つだけで重く、先っちょだってピンピンに尖っていて、とても危なそうでした。(先程お腹に突き刺し過ぎて、先っちょが折れてしまいました)



落ちてしまった時のことを考えて、巨大なものだけポキポキ外してもらいました。



まだまだ冬真っただ中のここ、東海岸の日曜日でした。

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恐怖のケチャップ爆弾

2010年02月05日 | アホな小話
朝、6時過ぎに目が覚めました。ブルブル、とんでもない、まだまだ。
今度は7時過ぎに目が覚めました。横をそっと見ると旦那がまだ眠っています。
あかんあかん、もうそろそろ旦那が起きるはず。そしたら1階のサーモスタットを調節してくれて、部屋がホワ~ンと暖かくなって、それからわたしが起きるねん。
焦らない焦らない、もうひと眠り……むにゃむにゃむにゃ……。


TとKはまだ小学校の低学年のチビっこでした。
最初のシーンは、そのチビっこのTと一緒に寝ていて、Tはちょっと熱っぽくて、寝苦しそうにしているのを心配しながら抱っこして添い寝しているところでした。
Tがスウスウと眠ったのを確認して、一階に下りて行ったその家は、わたしの従姉が引っ越ししたての家で、皆で見学ツアーなどをしていました。
子供がやたらといっぱいいて、その中には、ニューヨーク州に住む友人夫婦の娘っ子ちゃん達もいて、なので過去と現在が入り交じった子供達なのでした。
ごちゃごちゃの構成の人達が、けれども皆、昔馴染みの友達のように楽しく話していたのだけれど、突然天井の一部が膨らんで、そこから水がポトポト落ちてきて、あれ?どうしたんやろと、慌てて周りにあったタオルやラグで拭いていると、なにやら赤いものが混じり始め……。
うわっ!!血っ?!
そこに居た大人達が、もしや自分の子供になにかあったか!と不安になり、ダダッと二階に駆け上がるのを見ながら、なぜだかわたしは外に飛び出しました。
外に出ると、そこは海につながる幅の広い川が流れていて、その川の周りに建っている家々から、わたしと同じように人がいっぱい飛び出してきました。
心の中はもう不安でいっぱい。けれども、なぜだか、あの水に混じっていた赤い物の正体は、もしかしたらケチャップじゃないか?と考えていました。
男も女も、皆すごい勢いで川の中に飛び込み、少し向こうに見える高架を目指してバチャバチャ泳ぎ始めました。みんな思いっきり英語で叫んでいます。
わたしも当然のように飛び込み、皆と競うように泳いで行くと、川にかかった幅の広い高架下に一枚の板が浮かんでいて、その上には、太り気味の若い男が水着で仰向けに寝転んでいました。そしてその男の全身には、大量のケチャップが塗りまくられていたのでした。
あ~やっぱりこれやったんか、ケチャップやった!と、何気にひとり納得できたような気になってホッとした瞬間、そのケチャップまみれの男の上に、どこからともなく飛んできた別の男がドスンと乗りかかり、近くまで泳いで行った人達の水面上の顔に、ケチャップがベチャッとかかりました。
もうホラーなんだかコメディなんだかわからない展開にきょとんとしていると、いきなり高架下に逆さまにぶら下がったロボットが出現して、
ギョッとしてそのロボットを見ると、手の部分がみるみる膨らんで、火の玉のような赤いケチャップ爆弾を、泳いでいる人達に向かって投げ始めました。
辺りはもう悲鳴の嵐!うわっ!とばかりに向きを変えて、岸の方に逃げようと思うのだけど、とても間に合いません。
仕方なしに水の中に潜って隠れようと、体を沈め、息を詰め、水中から様子を見ていたら、
どっひゃ~ん!なんでわかるのぉ~
ロボットがくっきりと水中のわたしを見つけ、わたしの方を目がけて手を振りかざし、なんとその手先からは長い刀が出てきて、その刀がビュ~ッと……!

目が覚めました……旦那が「いつまで寝てんのぉ~」と言いながら部屋に入ってきてくれたのでした。喉がカラカラでした。心臓がバクバクしていました。
目覚めたら旦那の顔がすぐそばにあって、わたしは目をシバシバさせながら、「ケチャップ爆弾がな、ボスンボスンっていっぱい飛んで……せやのにな……」

「52才にもなってそんな夢見て……いっぺんセラピストに診てもらい」
これが旦那の、精一杯の返事なのでした……。
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お尻ぺんぺん

2009年12月06日 | アホな小話
最近、コーヒーはブラックでなく、ミルクを入れて飲んでいます。
旦那のやり方は、まずミルクを電子レンジで沸騰したと同時に出して、ぶつぶつとまだ泡立っているミルクの上にコーヒーを注ぎます。
なので、ミルクが切れるととても困ります。

一昨日、息子Kがいきなり、冷凍庫の主と化してしまっていたバニラアイスをなんとか消化しようと、ミルクと混ぜてバニラシェイクを作りました。
飲み過ぎてしっかり下痢になっていたようですが……。
ま、それはさておき、とにかくその時にありったけのミルクを使ってしまったので、今朝までにどうしてもミルクを買わなければなりませんでした。

どうしても買い忘れたくない物があると、旦那はよく、空になったそれを、なんでこんなとこに置くん?!とびっくりするような所に置きます。
今回のミルクは、台所のど真ん中より少し入り口寄りの床の上でした。
底にはまだほんの少しミルクが残っていたので、あんな所に置いといたら、誰かが知らんと蹴飛ばして、その勢いで中のミルクがこぼれるやん、と心配していたら、
なんのこっちゃない、置いた当の本人が思いっきり蹴飛ばして、残ってたミルクが一滴、外に飛び出しました。

「あ~!!こぼれたやんかぁ~」とすかさずわたしが文句を言うと、
「え、それが?なんかすご~く問題なわけ?」と言いながら、なんと、持った容器を逆さにして、中のミルクを床の上にポタポタと……。

誰やねんこいつ??

思いっきり呆れていると、「覚えてる?まったく同じことしたボクのこと」と旦那が聞いてきました。

旦那がまだ小学生の頃、夜にでかけることになった両親が、旦那達3人姉弟たちの世話をしてもらうべくベビーシッターさんを雇った時のこと。
旦那がふざけて、自分が読んでいたコミックブックに唾を吐きかけたそうな。
それを見ていたベビーシッターさん、「そんなことしちゃだめ!おとうさんに言いつけますよ」と旦那を叱りました。
すると旦那、「これはボクの本なんだから、なにをしようとボクの自由じゃないか!」と言って、こともあろうにまた唾を吐きかけたそうな。
激怒したベビーシッターさん、もちろん警告通りに一部始終を父親に報告。
旦那はその翌日、朝起きた時から父親が会社から帰宅するまで、お尻ペンペンの罰に怯えながら、長い長い一日を過ごしたそうです。
もちろんしっかり父親の書斎に呼び出され、ペンペンとお尻を叩かれた旦那。

そんなことをしたらダメ!と叱られると、ついついもっとやりたくなってしまう。

まあそりゃ、誰だってなにがしか、そういうへそ曲がりな、天の邪鬼な心を持っているんでしょうけど、何才やねん、あんた?
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なむみょうほうれんこんさまぁ~

2009年11月09日 | アホな小話
うちの罰当たりなけったいなアメリカ人、朝ご飯にバターたっぷりのトースト、そして高菜漬、ほんでもってれんこんのきんぴらを食します。
特に高菜漬ときんぴらは好物の中の好物。
今朝もそれはそれは幸せそうにパクパク、カリカリ。
そしていきなり言ったのでした。

「なむみょうほうれんこんさまぁ~!」

日蓮大菩薩さま、どうか御聞き流しのほどを
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これぞまさしく

2009年11月04日 | アホな小話
旦那は、ちっちゃい物であっても、自分の趣味や、この家の持つ雰囲気に合わない物をとても嫌がります。
この18年の間には、お互いの好みや趣味にも、紆余曲折、試行錯誤、一発触発などを経て、変化や歩み寄りが見えます。
そしてここ2年ばかりは、千円、2千円ぐらいなら、ふた月にひとつぐらい、自分の好きな物を買える余裕も出てきました。
で、わたしはこっそり、こんな物を買って、けれどもいつまでも隠しておくわけにはいかないので……、



わたし的には好きなんですが、きっと旦那の趣味には合わないと思います。
っていうか、別にどうしても必要のない物を買うという行為が(一言で言えば無駄使い!ガハハ!)が嫌いな男なので。

そこで、強攻策として、急須をセットして、



有無を言わせないこの堂々の使用例(←当たり前)!どうだぁ~!


帰ってきた旦那、台所に入るなり、「なんじゃこりゃ?」
わたしがそぉ~っと入って行くと、まさしくその問題のブツを指差してこう宣いました。

「これぞまさしく、買うたゾウ!」
「……」
はっ!究極の親父ギャグ!ここでウケとかにゃ、また機嫌を損ねてしまう!
「あは、あはは、あははははは~!おもろい!最っ高!天才!」

旦那はすっかりご満悦。かくして、ゾウちゃんは無事、この家の一員になったのでした。めでたしめでたし。
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