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ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

新居とバーベキューとスイカ割りと

2016年08月29日 | 友達とわたし
昨日ののりちゃんちも、時々携帯電話が圏外になったのだけど、今日のかおりちゃんちは、時々じゃなくて、ずっと圏外のところに建っている。
それも19世紀の時代から。
20世紀初頭を自慢していた我が家だったが、思いっきり負けてしまった。

昨日の爆裂お味噌作り女子会の名残がまだ、頭と体の中に居座っているけれど、引っ越す前から会いたい会いたいって言ってたかおりちゃんたちからのお誘いだ。
行かいでかぁ〜!

新しい橋を造っているタッパンジーブリッジ。
ウエストチェスターとロックランド郡を結ぶ新しいタッパンジー橋の工事費は39億ドル。
わたしたちが走っているのは、1955年に建設されたもので、わたしより2つ年上。


夏休み中、日本の小学校で過ごした海くん、日本語が猛烈に進化していた。


バーベキュー用のトウモロコシ。


いやもう、森の中の一軒家という感じ。
うっそうとしげる庭の木々を見上げていくと、まぁるく区切られた空が見える。


くつろぐ男たち。


この岩の壁の厚さ、50センチ近くあるらしい。


太ると上っていけない、肥満防止階段。


ああすてき!


引越し中の部屋の中を、遠慮なく撮っていくわたしを、しゃ〜ないやっちゃと許してくれるかおりちゃんとジョージ。




海くんの部屋がこれまた良い。


海くんのお宝が満載のクローゼット。




天井も、階段も、壁も、床も、歴史がぎゅうぎゅうに詰まっている。良いなあ…。




バーベキューの炭起こしの煙を見せたくて、大騒ぎする男子たち。




新鮮な野菜と、ジョージ流サーモン焼き(ヒノキの薄い板に乗っけて焼く)をいただいた。
超〜美味しかった!

左は、海くんの芸術作品。


スイカ割りがしたい!という海くんのリクエストに応えて、庭(森?)の中で落ちてる枝を探すジョージ。


さあ、スイカ割りのはじまりはじまり!


ぐるぐるぐるぐると回って、じゃあ、こっから真っ直ぐにねと念を押す父ちゃん。


とぉりゃ〜!


お見事っ!


誰だ、このへっぴり腰のおっちゃんは?


かおりちゃんとは、うんと年が離れているのだけれど、どんな話をしても楽しい。
そして、どんな話でもしたくなる。
今はとにかく、引っ越してまだ間がないので、なかなか落ち着けないかもしれないけれど、
彼女にはなんというか、見てる側を安心させてくれる、独特の雰囲気がある。
いろんなことに悩んだり、困ったりしていても、そしてそのことについて話している時も、彼女の中にはいつも、程よい余裕や自分を信じられる強さがある。
ジョージはそんな彼女を、本当に愛していて、もちろん愛息の海くんは、そんな二人の愛情を一身に受けている。
だからこの家族とは、いつ会っても気持ちがいい。

家庭菜園のこと、手前味噌のこと、手前納豆のこと、ピアノのレッスンのこと、息子を育てること、自分のキャリアのこと、そして政治のことももちろん、
いつまでもおしゃべりしていたいけど、月曜日からはまた仕事が始まる。
また近々会おうと約束して、お別れした。

行きはちょっと渋滞があって、1時間かかったけれど、なんと帰りは40分で着いた。
アメリカだと、40分は近所だ。
なんか嬉しくなった。
コメント (4)
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味噌とともだち

2016年08月29日 | 友達とわたし
じゃじゃじゃじゃ〜ん♪♪ こだわりのオーガニック大豆!!


じゃじゃじゃじゃ〜ん♪♪ こだわりのオーガニック玄米麹と、こだわりのオーガニックヒマラヤンソルト!!


というわけで、前回の味噌作りに使った、こだわりまくりのオーガニック大豆とオーガニック玄米麹とオーガニックヒマラヤンソルトで、伝説の超〜ウマ味噌を再現しようということになった。
前回はまるでお客のような調子で参加してしまったので、今回は注文と下準備から手伝おうと意気込んだまではよかったのだけど…。

まず注文の段階で、あわや計画中止か?!という危機を迎えてしまったすっとこどっこいなわたし…。
注文先に、注文は金曜日の午後0時までで、発送はその翌週の月曜日のみ、という恐ろしい決まりがあるなんて全く知らずにいたので、
そろそろ注文するべか、よっこらしょっと書き込んでいたら、え?え?え?そんなぁ〜!今は金曜の夜9時だよぉ〜!と、目の前が一瞬真っ暗になり、
慌ててあちこちのサイトを調べたのだけど無い!
どこをどう探しても、欲しい良品が全く見つからない!
そこで、こうなったらすがりつくしかないと覚悟を決めて、夜中だというのに、注文先にEメールを3通送った。
前回のお味噌作りで利用させてもらった者です。
もうほんとに美味くて、出汁いらずの、それはそれは素晴らしい味噌ができたので、ぜひ今回も使いたいのです!
けれども、味噌作り会の日にちがもう決まっていて、来週の月曜日に配達してもらえないとできないのです!
そんなことになったらもう、会を楽しみにしているみなさんに合わせる顔が無いのです!
などと、くどくどとお願いの言葉を並べた。
すると、翌日の土曜日の朝、二人のスタッフから、
「大丈夫、月曜日の配達分に入れておきました。お味噌作り、楽しんでください」という、なんともありがたい返事が来た。

水曜日に麹が到着。
木曜日にヒマラヤンソルトが到着。
金曜日の夜から、歩美ちゃんが泊まり込みで、塩と麹をまぜまぜする塩切り作業を、手伝いに来てくれた。

まずは大豆を水に浸して、


麹と塩を混ぜる。


ざっとひと回ししただけで、すごく細かい麹の粉?がパァーッと散って、思わずむせる。
腕の毛にびっちり付いた麹の粉。


愛と感謝の心を込めて、混ぜ〜る混ぜ〜る歩美ちゃん。




さて、今回の会は、あの知る人ぞ知る、メルヘンな丸いお家、のりちゃん邸なのであった。


塩切りをした晩、なぜか大興奮して、目がパチパチに醒めて、なかなか眠れなかった。
麹菌か?
でも、運転手を引き受けたのだから、なんとかして眠らねば!

なんせ、メンバーはみんな、お味噌は作りたいわ、のりちゃんちに行ってみたいわで、前々からワクワクドキドキしている。
けれども、のりちゃんちへは、電車やバスでは行けない。
なので、ニューヨーク組はみな、まずわたしんちに集合して、ここから車で一緒に行くということになったのだ。
電車を乗り換え乗り換えやって来る人に、重たいものを運ばせるわけにはいかない。
そこで、車で来られない人の大豆の水浸けはのりちゃんに、そして全員の分の塩と麹はうちから運ぶ、という段取りにした。
圧力鍋と作業に使うおっきなボール、フードプロセッサーと水浸けした2キロの大豆、それから全員の塩麹。
なかなか迫力のある量だ。
車で行く人数のことで、夫ともめたというか、いつもの会話のすれ違いなんかがあって、かなりストレスフルな2日間だったけど、
ひとまずニューヨーク組のわかちゃんとあっこちゃん、そしてあっこちゃんの愛息くん、それから歩美ちゃんとわたしの5人で行くことが決まり、出発進行!

のりちゃんちが初めての4人は、まずはお家見学と探検。
そしていよいよ、持ち寄った大豆を台所のカウンターに並べた。
これは、一回目の水切りした大豆。こんなのが5回6回と続いた。


マジ?
なんでこんないっぱいあんの?
これって、今日中に終われるのか?

いやもう、いきなりの巨大不安に襲われたのだけど、とりあえず平気なフリして大豆煮開始。


前回の、一回に煮る豆の量が多すぎて、圧力鍋がうまく使えなかったという教訓を生かし、多くても半分以下にして煮る。
3台それぞれのキャラクターを持つ圧力鍋を、使い慣れてきたのはほぼ終了という時だった。
まるでたこ焼き器だな。

こりゃ混ぜるのに、でっかい入れ物が要るなと、慌てて別の容器を洗うあっこちゃん。


豆が煮上がるまでの時間、みんなの手で塩切りしてもらおう。
やっぱりむせたあっこちゃん、怪しいヒトではありません。怪しそうに見えるけど…。


いきなり蓋が開かなくなったあっこちゃんの圧力鍋。
煮てる時からちょっと不調で、なぜか煮汁がポトポト落ちてきて、わたしたちはそれを器で受けては「うめぇ〜」と叫びながら飲んでいた。


原因は、蓋の内側のネジが緩んでいたことがわかり、早速ギュッと締めて調理再開。

熱いうちに潰した大豆と同じ分量の塩麹を混ぜて、ぎゅうぎゅうと保存用容器に詰めていくわかちゃんとレイチェル。


ところが、この方法ではうまくいかないことが後でわかり、なんとせっかく詰めた味噌をまたボールに戻す羽目になった二人。
計りでいちいち量りながら混ぜることを提案したのはわたしで、だからすご〜く申し訳ないことをした。
これもまた、次回への反省点。
それから、大豆は一人1キロじゃなくて、多くても500グラム。
これも次回への申し送りだ。

さて、かしましいわたしたちを優しく見守り、家の屋根の修繕に汗水垂らし、その上にわたしたちの夕飯まで作ってくれたジャン。
でも、わたしたちの作業がいつ終わるのか全くわからず、こちらもちゃんと段取りを伝えなかったので、すごく煩わしい思いをさせてしまったと思う。
感謝と陳謝!
まあ、まだ全然終わってないのだけども、キリをつけて夕飯をいただくことにした。


敷地内にある小川で一息。


いっただきまぁ〜す!


あっこちゃんの愛息くんは、この長い長い時間を、一人遊びで乗り切ってくれた。
せっかく水着まで用意して来たのに、母ちゃんのあっこちゃんを作業に縛りつけちゃったから、結局全然泳げなかった。
ごめんね!
次回はこんなことにならないように、おばちゃんたちがもっと気をつけるからね。

ではここで、わかちゃんが撮ってくれた作業の様子をご紹介。









いやもう、すべてが終わったのが夜の10時。
昼の2時半ごろからやってたんだから、7時間半、ほぼ立ち仕事してたことになる。
なのになんと、納豆作りまでやっちゃおう!という、なんとも意欲満々な女子会なのであった。


台所だけじゃなくて、家中ひっかき回してしまった。
なのに、ニコニコと、楽しかったね〜、またやろうね〜と言ってくれたのりちゃん。
ほんと、感謝です!
ニューヨーク組の送り係をレイチェルが引き受けてくれたので、彼女たちはわざわざうちまで戻り、そこから電車(週末は2時間に1本しかない!)に乗って帰らなくてもよくなった。

それにしても、ほんとに楽しい味噌作りだった。
わかちゃんが弾いてくれる三線の音色に合わせて、ウチナーンチュののりちゃん、沖縄に足を運んでいるあっこちゃん、そして歩美ちゃんが、味噌をこねながら沖縄の歌を歌う。
そうかと思うと、昔懐かしいアニメの歌や流行歌がどんどん出てきて、またまた歌う。
なにせ、30代、40代、50代、60代の、元気な乙女たちなのだ。
なんとも楽しい、懐かしい、可笑しい時間なのだった。

またやろうね!
でも、今度は一人1キロじゃなくて、500グラムの大豆にしよう。
みんな(レイチェルとのりちゃんの以外)のお味噌は、うちの地下室で静かに発酵しているよ。
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