ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

超〜おすすめです!『サンクチュアリ-聖域-』

2023年05月23日 | ひとりごと
『サンクチュアリ-聖域-』、Netflix配信の日本のドラマに、夫と二人でどハマりした。
普段は日本のドラマ(特に民放系)はほぼ観ないし、大相撲には興味が無い。
けれどもこの作品、ちょっと見した途端にドスンときた。
主役の一ノ瀬ワタルという俳優さんもこのドラマで知った。
見れば見るほど、いっときグレかかった高校生時代の弟が思い出されて妙に懐かしい。

いやあでも、誰が元力士なのか俳優なのか、もう全くわからない。
俳優、元&現役力士やスポーツ選手、そして格闘家などが、2年の年月をかけて体と役作りに励んだというが、相撲が実に様になっていて、稽古の場面などのリアルさが半端じゃない。
それはこういう経過があって実現したようだ。
引用:
オーディションの対象となったのは、比較的身体の大きな俳優、芸人、元アスリートなど。
一次オーディションで残った人たちは全員、専門医や栄養士の指導のもとで体重を増やし、相撲の稽古に参加。
さらに、体重増加と肉体づくりが必須のため、隔週で血液検査が行われ、健康上のリスクを最小限に留める措置が導入された。
約半年後の二次オーディションが行われた時には、キャスト候補者は目覚ましい成長を遂げた。
なお、出演が決定してない段階だったが一次オーディションの通過者は、肉体づくりも作品づくりの一部として考慮され、出演料が支払われるという異例の対応も。
さらに、二回のオーディションを勝ち残ったキャスト陣は、撮影開始までの半年間さらに身体を鍛え上げた。
猿将部屋のセットが建てられた東宝スタジオには、力士役のキャストのためにジムが併設され、トレーニングや撮影後に体を休ませるための仮設プールが持ち込まれるなど、撮影現場は完全にアスリート仕様だったという。

まあこれらの対応はNetflixがバックについているからこそ可能だったのだろうけれども。

とにかくそういったことを経て、心身ともに力士に変身した人たちが、全部生身で見せてくれるので、余計に感情移入してしまうし惹きつけられる。
聞きしに勝る相撲部屋の稽古の激しさ、稽古場の外で繰り返されるイジメの陰湿さが次々に描かれるのだけど、主人公のクズっぷりがズバ抜けている上にあまりに憎たらしいので、その悲惨さが薄められるっていうところもすごい。
そしてカメラワーク。
肉体と肉体がぶつかり合う場面のスローモーションに何度見惚れたことか。
ただし、Netflixならではのグロテスクさ、過激さも盛り沢山なので、わたしは何度も目を瞑ってそういう場面が終わるのを待たなければならなかったのだけど…。

大相撲のど迫力に圧倒され、角界の闇に呆れ返り、パワハラ天国に仰天し、そこに破茶滅茶な母親や悲惨な過去を抱えた怪物力士の存在にドキドキしているうちに、あっという間に全話見終わってしまった。
1500年の伝統、土俵という聖域、大相撲の厳しさ、そういうものを理解したいと初めて思った。

このドラマを観ながら、見様見真似で四股を踏んでいる人が、一体世界中で何人いるだろう。
もちろん夫とわたしもその仲間である😅

特に6話と7話がおすすめです!
最終話は、断髪式はよかったんけど、え?そこで終わるの?!っていう終わり方をしたので、これでシーズン2が無かったら猿桜並みにグレるかも。


この2件のビデオは、できたらドラマを見終わってから観ていただきたいです。

撮影秘話 -「猿将部屋」撮影セットツアー | サンクチュアリ -聖域- | Netflix Japan

『サンクチュアリ -聖域-』佐久間宣行×一ノ瀬ワタル&ピエール瀧インタビュー映像 - Netflix
コメント (2)
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暑くなったり寒くなったり

2023年05月23日 | ひとりごと
なんだか今年こそは綺麗な花を咲かせてくれそうな芍薬さん。ワクワクドキドキの毎日である。
などといかにも気を配ってきたような言いようだけど、毎年ほっぽらかしてきただけなので、芍薬さんからしたら白目をむいて呆れ返りたい気分かもしれない。
友人のA子ちゃんからいただいたこの芍薬、植え替えてからの数年は、ある程度大きくなると必ず、葉にカビが生えて枯れていった。
それが数年続き、もう今年がダメだったら諦めよう(もちろん何の対処もしていない)と思っていたら、翌年はカビが生えずに葉っぱだけが元気に生い茂った。
葉っぱだけの登場→退場がまたまた数年続き、2年前に初めてつぼみがついた。
おっしゃ〜!と喜んで毎日観察していたが、つぼみは少しだけ大きくなっただけで、頑なに閉じたまま枯れていった。
そして今年、いきなりのこの展開に大興奮中のわたし。
よくもまあ自力でここまで…と感無量なのである。

今年の誕生日に夫が買ってくれたルンバちゃん。
自分の幅より狭いと行き詰まり、くるくる回って行けるところを見つけるのだけど、かなり無駄な動きに見える。
初日はジィーっと観察していたのだが、「ちゃうやん!そこ行ったらあかんとこやん!と何度イラっとしたことか…。

お掃除ロボットだけにはお世話になるまいと思っていた。
洗濯を自分の手でしようとは思わないけれど、掃き掃除や食器洗いぐらいは自分の手で十分できるし、それぐらいやらねばと思っていた。
ところがである。
ボクちんがんばってまっせ〜!と言わんばかりの騒音と、床にできるだけ物が無い状態にするのが鬱陶しいけれど、他ごとをやっている間に綺麗にしてもらえるのって想像していた以上にありがたい。
仕事をやり終えたルンバちゃんが、もうヘトヘトでんがな〜と言わんばかりに、いつもより弱々しい音を出しながら充電基地に戻っていく姿も可愛らしい。

全く現金なわたしなのである。

先週の土曜日、母の日の前日に、ペンシルバニアの夫の実家に行った。
3月の初めに膝の大手術を受けた義母は、耐え難い痛みに耐えながら、今も術後のリハビリに励んでいる。
陶芸家であり、マッサージセラピストでもある彼女は、自身の状態を冷静に把握することができるけれど、60年以上もの間連れ添った相方を亡くしてまだ1年しか経っていない。
だから夫は毎日電話をかけて彼女と話している。
スピーカーフォンから聞こえてくる二人の会話を聞いていると、ふと、わたしの息子たちもこんなふうに電話をかけてきてくれる日が来るのだろうか、などと考えて、いや、わたしの場合はそれは無いだろう、第一、健康オタクで8歳年下の夫が、わたしより早く死ぬ可能性はかなり低い、とそこまで考えて我に帰る。

母の日のお祝いに、グルテンフリーのレストランに行き、階段を杖を使わずに上がれるところを見せてくれる義母。

義母のiPadを枕に眠りこけるピーター。彼女の同居人(?)は、もうこの仔しかいない。

義父の遺品整理をしていたら、彼の父親、すなわち夫の祖父の遺品も出てきて、その中にこんな物を見つけた。

夫の祖父はバリバリの軍人で、しかもかなりの偉いさんで、マッカーサーとも親交があったらしい。
これは第二次世界大戦の頃に刷られたカードだと思われるが、なかなかに過激な言葉である。
『ジャップ狩猟免許・狩猟期間中有効・オープンシーズン-現在、制限なし』
わたしたち日本人親子と初対面した夫の祖母が、極めて厳しい視線でわたしを睨みつけてきたあの時の緊張がまた蘇ってきた。

わたし用の漢方。混ぜる前はいつ見ても美しい。混ぜてしまうとただの茶色くて苦酸っぱい粉になってしまう。

昨日は暑くもなく涼やかな風が時折吹いてきて、空気が乾燥しているからか、にっくき蚊も数匹しかいないという絶好の庭仕事日和だった。
長く伸びた草を鎌で刈り、夫が自ら申し出て買ってきてくれたオーガニックの土を足し、鈴木農場の野菜の苗(万願寺とうがらしと苦瓜、そして茄子と胡瓜と枝豆)と種(ルッコラと小松菜と水菜とにんじん)を植えた。

ちょっと前にグラウンドホッグにパクパクと食べられてしまったレタスも、もう一度植え直した。


庭の多年草の花が少しずつ咲き始めてきた。



これは玄関脇の一年草たち。

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