**種牡馬ランキング(JRA/2歳/総合/6月20日終了時点)**(馬名赤字は新種牡馬)
先週からチェックを始めた2歳種牡馬リーディング争いが、何だかとても面白いことになっています。面白い理由は単純で、シルバーステート、ドレフォンという新種牡馬2頭が勝ち星を積み上げ、ロードカナロア、キングカメハメハといったビッグネームを抑えて1位、2位を占めているからです。
もちろん時期が来れば(ディープインパクトを筆頭に)良血期待馬を揃えた常連組が台頭してくるのでしょうが、少なくとも夏競馬が終わるころまではフレッシュな顔ぶれにも頑張って欲しいですし、できれば(昨年のモーリス、エピファネイアがそうだったように)最後までリーディング争いに参加して欲しいものです。
という事なので、今週はシルバーステート産駒とドレフォン産駒に注目してみます。
最初はシルバーステートについてですが、現在までに勝ち上がったのはメリトクラシーとコムストックロードの2頭です。メリトクラシーは中京芝1200mの新馬戦を軽快に先行、道中はペースを落として危なげのない逃げ切り勝ち、コムストックロードは東京芝1400mの未勝利戦で、出負け気味のスタートから中団待機、直線で外に出すと稍重馬場で33.9秒の脚を使って差し切り勝ちを決めています。
ちなみにメリトクラシーは母父Starspangledbanner(デインヒル系)、母母父Noverre(ブラッシンググルーム系)、母母母父AkaradはLabus-Busted-Crepello-Donatelloと遡る系統ですから、とても軽快なスピード馬という印象ではありません。コムストックロードも母父Diesis(エタン系)、母母父Cure the Blues(ヘイルトゥリーズン系)、母母母父Vaguely Noble(ハイペリオン系)ですから、こちらも昨今風のスピード強化型配合馬でないのは面白いです。
血統探索をやり出すとキリがないのでほどほどにしておきますが、広尾TCのアタビズム(グレイスフルソング’19)も母父ロックオブジブラルタル(デインヒル系)、母母父Sadler's Wellsと母系が欧州寄りなので、もうひと回り馬体が増えてパンとして来れば、グレイスフルソングの良さが生きてくるかもしれません。
一方のドレフォンは、ハイアムズビーチ、フェズカズマと芝、ダートで一頭ずつが勝ち上がり。20日の東京5Rで1番人気に推されたジェネラルウィル(林徹厩舎)が5着に負けたのは残念でしたが、この馬もダートを使えばすぐにでも勝てそうだったり…。やはりドレフォンは、シルバーステートとは対照的にダートで本当の良さを出す種牡馬なのかもしれません。(ハイアムズビーチも母父クロフネですから、むしろダートの方が強いかも(^^ゞ)
ちなみに父ドレフォンのレトロクラシック’20は母父ディープインパクトなので、(すごく大雑把ですが)どちらかというと母父ネオユニヴァースのフェズカズマに似た血統構成になっています。ただし、ディープインパクト×Storm Catといった流行りの要素が組み込まれるなど、フェズカズマとはひと味違うアプローチにもなっていますので、やはり、もしも募集されたら前向きに…。
いずれにしても、新種牡馬が元気だといろいろな空想ができて楽しいです。。いや、私もそんなにヒマではないのですが(ホントかな?)、夜な夜な血統表を見ながらフムフムムフフとほくそ笑むのは、すごく贅沢な遊びですからね!(絶対に他人に見られたくない姿ですが(^^;))
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