わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

質問 69釉裏金彩に付いて

2025-01-04 11:29:46 | 質問、問い合わせ、相談事

はな様より以下のご質問をお受けしましたので、当方なりの見解を記します。


釉裏金彩(といっても、金粉を振る程度ですが)をしたいと思っています。

・高温だと溶けてしまうので、1000度以下の透明釉薬を探しています。

 市販では、楽焼き用の釉薬しか見つかりませんでしたが、かけてみると少し

 白濁していました。


どのような釉薬を1番上にかければ良いと思いますか。


○○系の釉薬を手作りするべき、等ご教授ください。

また、弁柄について


ベンガラの粉末で鉄絵をし、高光沢透明釉というのをかけ、1230度で焼成しま

した。

すると鉄絵が完全に消えてしまいました。

透明釉の材料が良くなかったのでしょうか。

(商品ページを見ても、材料が何なのか書いていませんでした……。)

それとも、温度が高すぎたのでしょうか。

もしよろしければ、ご教授ください。

 

明窓窯より

1)金は一般的には上絵付の方法で、750~850℃で焼き付ける物です。

 現在市販の釉で、楽焼用以外の低温の物は見当たりません。

 ○○系の釉薬を手作りするべき、等ご教授ください。との事ですが残念なら

 当方では不勉強な為、お答えする事はできません。

 市販の釉が無いとゆう事は、作り方が難しいのか、又は安定的に熔けない、

 更には需要が無い為であると思われます。

 又、例えその様な釉を開発した人がいても、調合(レシピ)は公開されない

 でしょう。

 尚、当方で知っている最も低い釉は、1180℃です。

(透明、乳白釉等があります)勿論1230℃でも使用可能です。

 主に、土鍋などの低温焼成用の釉です。 

2)弁柄での下絵付けで、1230℃で絵柄が消失したとの事ですが、一般的には

  発色する温度です。但し以下の場合には、鉄絵が発色しない場合も有りま

  す。

 イ)弁柄の濃度が薄い場合

   但し濃すぎると釉剥げを起こしますので注意。

 ロ)窯の温度が部分的に高温に成った場合

  窯の容量(大きさ)にもよりますが、1230℃に設定しても、それ以上に高

  温に成るのは決して珍しい事では在りません。

  窯の中ではある程度の温度差が有る物です。窯の癖を知り良い位置を選

  んで窯詰めをして下さい。

  特に絵付け面を熱源に向けて窯詰めした場合に注意が必要です。

以上 参考にして頂ければと思います。

コメント (1)
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