1) 名前の付け方。
① 基本的な名前の付け方。
) 産地: 作られた国(但し国内の場合は省きます)、窯場なども産地です。
(以上までが前回の話です。)
) 様式、釉の種類、技法の種類。
焼き物の呼び名は基本的には自由です。但しその特徴を現す様な名前を付け、他とは区別
する必要があります。名前を並べる順序は特に決まりはありませんが、以下の順序で付ける
事も多い様です。
a) 様式: 縄文式、弥生式、器(せっき)、楽焼、焼締、初期伊万里、古九谷、ペルシャ
陶器など。その時代を代表する様式や、特別な産地での作品は、ひっくるめて一つの様式を
表している事も多いです。
b) 釉の種類: 青磁、天目(黒、柿、油滴、曜変、禾目など)、織部、黄瀬戸、萩、唐津、
瑠璃、塩釉、自然釉などです。当然ですが、一般的な釉の名前では無く、ご自分で新しい
釉を開発し、命名ける事も多いです。
例、紫匂志野(加藤唐九郎)、鬼萩(人間国宝 三輪休雪)などが著名です。
c) 技法: 象嵌、粉引、刷毛目、掻き落とし、飛鉋(かんな)、透彫り、練込など。
ご自分で開発した技法。例 楠部彌弌(くすべ やいち)氏の彩埏(さいえん)など
d) 模様: 染付(青華)、赤絵、色絵、唐草文、牡丹文、鳥文、魚文、焼締、火襷(ひだすき)
装飾の絵柄が複雑で複数ある場合で、幾何学文様の他、鳥や花などの文様がある時、
「花鳥文」や「山水松竹梅文鳥」など羅列する事も多いです。
中には中国の故事から取ったと思われる、図柄の命名もありますので、ある程度の知識も
必要になります。
e) 器形: 四方(よほう)、半月皿、木の葉皿、俎板(まないた)皿、片口、手鉢、水指、
四耳壷、蓋物、陶筥(とうばこ)、花生、向付などです。上記は一般的に使用されている名前
ですが、この範疇に入らない作品も多いです。その場合、ご自分で命名しても何の問題も
ありません。
f) その他: 抹茶々碗などに多い「銘 」、作品の寸法、持ち主(個人)、美術館などの
蔵所、○○写しなどがあります。尚、寸法は縦、横(径)、奥行き全てを表す事も有ります
が、一部のみを表記する場合も多いです。○○写しとは著名な作家の作品を手本てして作った
作品で、コピー、偽物とは区別されるものです。例、古染付写し、仁清写し、乾山写し等が
挙げられます。
これらの事項を全て満たす名前では、長く成り過ぎですので、適度の表現に留める事が無難
です。
以上で、名前の付け方の話を終わります。
① 基本的な名前の付け方。
) 産地: 作られた国(但し国内の場合は省きます)、窯場なども産地です。
(以上までが前回の話です。)
) 様式、釉の種類、技法の種類。
焼き物の呼び名は基本的には自由です。但しその特徴を現す様な名前を付け、他とは区別
する必要があります。名前を並べる順序は特に決まりはありませんが、以下の順序で付ける
事も多い様です。
a) 様式: 縄文式、弥生式、器(せっき)、楽焼、焼締、初期伊万里、古九谷、ペルシャ
陶器など。その時代を代表する様式や、特別な産地での作品は、ひっくるめて一つの様式を
表している事も多いです。
b) 釉の種類: 青磁、天目(黒、柿、油滴、曜変、禾目など)、織部、黄瀬戸、萩、唐津、
瑠璃、塩釉、自然釉などです。当然ですが、一般的な釉の名前では無く、ご自分で新しい
釉を開発し、命名ける事も多いです。
例、紫匂志野(加藤唐九郎)、鬼萩(人間国宝 三輪休雪)などが著名です。
c) 技法: 象嵌、粉引、刷毛目、掻き落とし、飛鉋(かんな)、透彫り、練込など。
ご自分で開発した技法。例 楠部彌弌(くすべ やいち)氏の彩埏(さいえん)など
d) 模様: 染付(青華)、赤絵、色絵、唐草文、牡丹文、鳥文、魚文、焼締、火襷(ひだすき)
装飾の絵柄が複雑で複数ある場合で、幾何学文様の他、鳥や花などの文様がある時、
「花鳥文」や「山水松竹梅文鳥」など羅列する事も多いです。
中には中国の故事から取ったと思われる、図柄の命名もありますので、ある程度の知識も
必要になります。
e) 器形: 四方(よほう)、半月皿、木の葉皿、俎板(まないた)皿、片口、手鉢、水指、
四耳壷、蓋物、陶筥(とうばこ)、花生、向付などです。上記は一般的に使用されている名前
ですが、この範疇に入らない作品も多いです。その場合、ご自分で命名しても何の問題も
ありません。
f) その他: 抹茶々碗などに多い「銘 」、作品の寸法、持ち主(個人)、美術館などの
蔵所、○○写しなどがあります。尚、寸法は縦、横(径)、奥行き全てを表す事も有ります
が、一部のみを表記する場合も多いです。○○写しとは著名な作家の作品を手本てして作った
作品で、コピー、偽物とは区別されるものです。例、古染付写し、仁清写し、乾山写し等が
挙げられます。
これらの事項を全て満たす名前では、長く成り過ぎですので、適度の表現に留める事が無難
です。
以上で、名前の付け方の話を終わります。