ここしばらく、やたら蒸し暑くて窒息しそうになるかと思えば、こたつが恋しくなるような(大げさ?)冷え冷えとした日が続いたりして、よくわからん天気ですね。でもまあ、毎日暑い日ばかり続くよりはずっとマシかな~
涼しい日には、ちょっとアラブ料理を作ったりしている。
アラブ料理っていっても、アラブ料理っていうほどアラブ料理じゃなくて、
その周辺をうろちょろしている感じのスキマ料理ですが。
先日は、またホンムスを作った。(前回作ったホンムスについての記事はこちら)
今回は100%ひよこ豆ではなく、ひよこ豆・青えんどう豆・赤いんげん豆のミックスビーンズを使用。
母が生協で買って宅急便で送ってくれたものだ。
ミックスビーンズ 生協って便利ですね
作り方は普通のホンムスと同じ。
豆・練りゴマ・にんにく・レモン汁・オリーブオイル・塩・クミン粉末少々をフードプロセッサーにつっこんでペースト状にするだけだ。
この豆缶には豆の漬け汁が全く入っていなかったので、仕上がりはほぼ固体になった。
クラッカーで掬おうとすると、クラッカーが折れそうになるレベル。液状だった前回の仕上がりと対照的だ。
見た目はホンムスというよりも、「なんか白っぽくて微妙な色合いの味噌」という感じだが、食べてみると味はおおむねホンムスだ。(出た、おおむね~)
結局ホンムスは、たいていの豆で作れるのではなかろうか。
アラビア語で「ホンムス」イコール「ひよこ豆」なので、他の豆を使うのは反則なのだが、
まあここは日本だからなんでもアリだろう。
作りたての雑種のホンムス 100均の柿の種の空き容器にいれた。ホンムス自体が見苦しい出来な上、台所も汚くてスイマセン
ホンムス以外に、久しぶりに「ルッズ・ビッシャアリーヤ」も用意した。これはアラブ風のピラフといえる。但し、トルコにもほぼ同じものがある。
これも至極簡単。なにしろ、私にも作れるぐらいですから、ほほ。
鍋にオリーブオイルを熱して、そこにバキバキに折りまくったカペッリーニ(極細のロングパスタ)を投入して炒める。
茶色く色づいたら、米を加えて炒めてから、米より少し多めの量の水を入れ、マギーブイヨンを放り込んで米が炊けるまで加熱する。
火加減は最初強火で、沸騰したら弱火にしている。必要ならば水を適宜足す。
米は、私は洗わないが(イタリアのリゾット方式採用)、普通は洗って水切りをした米を使うと思う。
分量配分は例によって適当。心の声に耳を傾けながら配分すれば良いのです。
本来はシャアリーヤ(極細のショートパスタ)を使うべきなのですが、カペッリーニでも問題ないし、なんだったら普通のスパゲッティでもOK。
この油で炒めたパスタが香ばしくて美味しいのだ。
マギーブイヨンはアラブ諸国では「マージー」と呼ばれ、台所に常備されている(あちらで出回っているものは、もちろんハラール)
久しぶりのアラブ風ピラフ、懐かしいアラブの味だった・・・っていうか、ほぼマギーブイヨンの味。ブイヨンなしで塩で味付けしてもいい
余力があったので、もうひとつディップを作った。タムル(デーツ)入りのヨーグルトペースト。
タムルをペースト状にして(量が少ないのですり鉢を使用)、水切りしたヨーグルトに混ぜただけ。
クラッカーなどにつけて食べる。おやつやデザートに良いと思うが、私は甘いおやつもデザートも食べないのに、なぜこれを作ったのか?
こうやってアラブ料理界の片隅を徘徊していると、やはり花形スターの「マクルーベ」や「マンサフ」などを作りたい!という意欲が衝動的に湧き上がってくるが、そういったメインディッシュはやはり手間も時間も材料費もかかるので、敢えてやる気を押さえつけて、通り過ぎるのを待っている。
この世界の万物は通り過ぎて行くのだから、ふ
かつてパレスチナ西岸地区のビリン村でいただいたマクルーベ あ~マクルーベ食べたい・・・
<おまけのネコ写真>
草むらで用を足そうとしていた猫
でも場所が気に入らなかったようで、もっと落ち着ける場所を探しに行ってしまった
マギーブイヨンのハラール…イラストがかわいらしいですね。
ハラール製品って、メーカーでイスラムの説教師とかに頼んで清めてもらうんでしょうか?未だ謎な部分…(°_°)