ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

幸せは自分の心が決めるもの

2013-09-09 18:38:57 | 日記
若い女性の話を聞く機会があった。

家庭的に恵まれていない彼女は、いつも幸せになることを願い、彼女の言葉を借りれば、どこかにあるかもしれない幸せをずっと追い求めているのだそうだ。

かつての私も同じようなことを考えていたので、彼女の気持ちはよく分かった。

あれがこうなりさえすれば、幸せになれる(かもしれない)

もっとお金があれば、幸せになれる(かもしれない)・・・などなど、人間の欲望にはきりがない。

確かにその願いが叶ったら、ひと時の間、幸せを感じられるのかもしれない。

でも、それは所詮つかの間のもの。

また新たな悩みが出てきて、きっと同じように悩むことになる。

その繰り返し・・・

気づかない限り、ずっとその苦しみの輪から抜け出ることはできない。

悩んで、苦しんで、走り回って、疲れ果てて、やっとそれが分かった。

幸せ、不幸せは他人が決めるものではなく、それは自分の心が決めていたものだった。

そして、気づきさえすれば本当の幸せは自分のすぐ近くにある。

その若い女性のことを考えていた時、ある本の中に書かれた一遍の詩がとても心に響いた。

まさに、幸せを追い求めた者がうたった詩だった。

バーリという人の詩だそうです。

私は幸せを自分のものにしたくて追いつづけた

そそり立つ樫の木や揺れるブドウの藪を横目に

丘を越え 谷を渡り 野を走り 草原を抜け

彼女は逃げ 私は追った


私は幸せを追い 急流を必死で渡り

鷲が金切り声を上げる断崖をよじ登り

あらゆる大地と海を旅して歩いた

しかし私は いつも彼女をとり逃がした


疲れ果て めまいがし わたしはもはや追えなかった

うらぶれた岸辺に腰をおろし、私は体をやすめた

ある者が食べ物を ある者がお金を求めてやって来た

彼らの痩せた手のひらに 私はパンをのせ 金貨をのせた


ある者が思いやりを ある者が休息を求めてやって来た

私は彼らに可能なかぎり分け与えた すると見よ!

愛しい幸せが神々しい姿で私のそばに立ち つぶやいた

私はあなたのものです 



作者バーリは次のように語ったそうです。

「善良な思いとともに第一歩を踏み出し、善良な言葉とともに第二歩を踏み出し、善良な行いとともに第三歩を踏み出すことで、私は楽園に入った」

大いなる存在、自然、宇宙すべてに感謝すること、そして先祖供養をすることで、私は苦しみの輪から抜け出すことができた。

まさにその中に、バーリが言う善良な思い、善良な言葉、善良な行いのすべてが含まれる。

その若い女性が早く苦しみの輪から抜け出せますようにと願っている。




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