ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

なんだかねぇ。。。

2014-07-22 17:19:58 | 日記
ヘルパーの仕事で、毎週訪問する家は70代の老夫婦のお宅だ。

ご主人の足が不自由なため介護認定を受けて、ヘルパーの家事援助をはじめ色々な介護サービスを受けている。

普段は奥さんが家事をしているのだけど、週に2回ほど私と別のヘルパーが交互に家事援助として訪問している。

家事援助の内容は掃除のみ。

お風呂とトイレの掃除、部屋の掃除機かけと拭き掃除。

市営住宅で部屋数が少ないとはいえ、一通りの家事をすると60分という時間はあっという間に過ぎてしまう。

いつも思うのだが、こちらのお宅は週二回の訪問は多いのではないかと思っている。

そのご夫婦はとても綺麗好きで、特に奥様が部屋の中をいつも綺麗にされているので、ヘルパーが行っての掃除は週に一度でも十分なのではないかと思うのだ。

しかし現在の介護の制度では、そのようなことをこちらから言って変更することは難しいのだろうと思う。

「じゃあ、週二回来てくれる事業所に変更します」と言われておしまいだ。

私の父も介護サービスを使わせて頂いているので、けっして大きな顔をして言えないが、そのサービスのほとんどは税金が使われている。

よく報道されているが、高齢者が増え続け子供が減っている状況の中で、財政はとても厳しいものがあるといわれている。

このまま行ったらどうなるのだろう、あとどれくらい持つのだろうなど心配になってくる。

この先、介護制度は見直されると思うが、現場にいるとこれは無駄だな~と思うことが時々あったりする。

(このお宅の場合ですが・・・)週二回の掃除が過剰ではないかと思う介護サービスの使い方もそうだが、生活保護費の使い方というのもどうなのだろうかと思うことがある。

この老夫婦は生活保護で生活をされているのだが、時々とても高価な買い物をされる。

ご主人が大の通販好きで、よく通販でお買い物をするのだ。

私が訪問すると、嬉しそうに通販で届いたばかりの商品を見せてくれることがある。

それは盆栽の置物だったり風景画だったりで、どれもあまり生活にはなくても支障はないようなものだが、それらの値段を聞いてびっくり。

どれも数万円はする・・・

先日も通販のカタログを見せられた。

「どうだい?これいいと思わないか?欲しいんだよな~」とおっしゃるご主人の言葉に、どれどれとカタログを見せていただくと、そこには立派なケースに入った動物の置物があった。

値段を見ると、やはり数万円。

「これこれ。これも欲しいんだ」と別のページを開いて見せてくれたところには、レプリカの日本刀があった。

動物の置物も日本刀も、タダであげると言われても私はお断りするが、ご主人はとても欲しそうだった。

ところが、今日訪問してびっくりした。

なんと先日カタログで見せられた動物の置物が部屋にあるではないの!

デデーンと部屋に置かれた置物で、ただでさえ狭かった部屋がますます狭くなったような気がした。

ご主人は「いやぁ、こんなに大きいものだとは思わなかった」と苦笑いしていたが、私もこれから掃除機をかける時に気を使うなぁと苦い気分だった。

ガラス製の大きなケースに入っているので、狭い部屋の中で掃除機を運ぶときなど十分に気をつけないと、ぶつかったら壊してしまいそうだ。

他人の財布の中身を詮索するようなことは嫌だが、それにしても生活保護だけでどうしてこんなに高価な物を買えるのか不思議だ。

もしかしたら他の部分を削って買っているのかも知れないが、必死で働いているにもかかわらず苦しい生活をしている人が大勢いるのを思うと、住まいも病院も部屋の掃除も無料、しかも生活費までもらって、これを買うのか?と思うと、なんだかなぁと思ってしまう。

誤解をされないように付け加えますと、私は生活保護をもらうこと自体は仕方がないことだと思っている。

様々な事情で生活保護を受けなければ生活が成り立たない人は受けるべきだと思うが、その使い道が問題じゃないのかなぁと思う。

「他を削って好きな物を買うののどこが悪い」と反論されればそれまでかもしれないけど、今日はすこし割り切れない気持ちがした。










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