鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

寒暖に伴う『寝汗』で、結核について考える②

2009-04-28 21:03:04 | Weblog
よく晴れて、空気は、ヒンヤリ・・・。
三日ぶりの出社。帰休中だけど、仕事終わんないので・・・。

昨日は、かつての国民的感染症の『結核』について、考えましたが、この病、モラトリアム(猶予期間)が結構長くて、医療費もかなり物入りとなる訳で・・・。

所謂『人参飲んで、首括る』状態。
(治癒目的のため、高価な薬(高麗人参なんかですね?)を買い求めるも、余りにも高価なため、借財のため、一家心中したり・・・ってことらしいです)

別名『労咳』とも申しましたようで。
労咳病み・・・。
飛沫感染というか、空気感染というか、かなり避けるのが難しい病だったようで、家族のひとりが感染するともう『隔離』する以外、感染を避ける手立てがなかったようですが・・・。

もう既に、遠くなってしまったけれども、昭和の御世には、作家や画家にもこの病で、亡くなられた方も多いようです。

不思議と若い頃、この病に罹られて、治癒された方には、その後、長寿を保たれた方も、たくさん、いらっしゃるようですね。

女流作家の宮尾登美子先生もそのおひとり。
いまや、『宮尾文学』の金字塔を建てられて、今もご活躍されていらっしゃいますしね。

私は、宮尾先生のお作で、一番最初に読んだのが、『一弦の琴』。

あまり文学に免疫がなかったせいか、解説にあるように『粘りの強い文章』というのが、よく解らず、それ程、読み難い文章では、無かったような気がしますが、最近の文章は、あの頃に比べて、軽くなったというか・・・最近、そんな風に感じますけどね・・・。


福永武彦さんも長く結核を患っていらっしゃったな・・・。
池澤夏樹さんのお父さん・・・と言ったほうが、お分かりになる方が多いのでしょうか?

あの透明な文体は、どんなに反発しあっても、親子で似たところがあるような気がしていますけれど・・・。


読書も最近、ままならなくて、ちょっと軽い?病気にでもなって、1年くらい自宅療養ってことで、読書三昧でもしたいなと思う時もあるけれど、健康が一番。

ゆめゆめ、病気になりたい・・・だなんて、現実逃避は、しませんように・・・。