鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『桜姫』~ぶっ飛んでましたかね?

2009-06-21 21:00:57 | Weblog
夜半から、すごい雨。日中も曇りベース。肌寒いような蒸し暑いような・・・。

昨日は、渋谷のシアター・コクーンへ『桜姫』を観劇に。

今日の画像。
桜姫の舞台を2階席から。
このブログ内でも何度も書いておりますが、あの忌々しい舞台を二分割する手摺もちゃんと(?・・・いえ偶然です)構図に入れてみました。

少し変わった舞台構成ですが、一番奥の左右の座席ですが、上演中は、正面を向きます。つまり、90度動く仕組みになっております。
舞台の後側からの観劇ってことになるのですが、上演中も何度か動いて、あの座席のお客さん、ちょっとスリリングな体験をされたのでは、ないでしょうか・・・。
ワタシは、いつもの劇場枠チケットで、今回も2階席っていう在り難くない配席です。

・・・で、この『櫻姫』。
歌舞伎の櫻姫東文章を下敷きに、たぶん・・・中南米・・・20世紀初頭くらいの設定なんだろうと思います。
マリア/ジョゼ(桜姫/白菊丸)、セルゲイ?でしたか役名忘れました(清玄)、ゴンザレス(権助)に置き換えているのですが・・・。

はっきり言いましょう。
櫻姫東文章の大筋がわからないと、意味不明です。
ワタシは、歌舞伎では、みていませんが、漫画(木原敏江さん『花の名の姫』)で読んだので、ナントカ、ストーリーを追う事が出来ましたが、予備知識がないと、相当、難解だと思います。

・・・はっきり言いましょう。
このお芝居を、この価格でみるのなら、歌舞伎座で、本家本元の櫻姫東文章を一等席で見たほうがよかったと思いました。

換骨奪胎が、上手く行っていないうえに、曖昧で、ツジツマがまるで合わないところがあるし、それを、笑いをとってすり替えてしまう・・・といった展開も多いんですわ。
なんだか、スピリチュアル系の本に出てくるような、自己啓発的なセリフも多いし、どうして・・・???と思うような展開も・・・。

歌舞伎の櫻姫東文章も、かなり難解だと思いますが・・・(大体、この桜姫が、今の感覚でいくとすごくオカシイ・・・イカレてんじゃないの・・・とワタシは、思います。逃走中の見知らぬ男に、身を任せて、その男の子供を出産して、この男に恋焦がれるものの、お家お取潰しの原因となった張本人だと知ると、その男と自分の産んだ子を殺して目出度し、目出度しなんですから・・・もうブッ飛びだけど、歌舞伎なら、あの豪華絢爛な衣装や、格調の高さで、物語は、ナントカ許せる・・・ような気もする・・・んですがね)。

明日に続きます。