時々、シャワーのように降る驟雨。
昨日の続きです。
さて、この桜姫。
普段の座席の前半分くらいを潰しての舞台構造。
可動式の客席・・・。張り出した舞台の下から、人が出たり、入ったり・・・。この構造って、見た事あるな・・・。
確か・・・同じ劇場だったと思いますが、2年か3年前の野田秀樹さんの演出された『ロープ』の舞台構造っぽいですね・・・(使い廻し・・・???)。
たしか、舞台の下(家屋の構造なら縁の下・・・?みたいな)から、いろいろ出てくるし、引っ込むし、ダイブ(飛び降りる?)するし・・・。
一度、同じような構造をみてしまうと、目新しさは、感じないものですね。
この歌舞伎でもかなり有名な作品を現代版に置き換えての上演ですが、オリジナルの歌舞伎より、難解にしてしまっているのは、どんなもんでしょう・・・。
難解というより、わかりづらい・・・。昨日も書きましたが、大筋を知らないと、ついていけないところがあります。
脚本は、長塚圭史さん。このひとは、お父さんも俳優さんの長塚京三さんだとうかがっております。
以前、泉鏡花の『夜叉ケ池』を演出されたときも、そうでしたが、何故、白雪姫(松雪泰子さん)に、あの穢いセリフを言わせるのかと聞いていて嫌悪感に陥ったことがあります。
美しい女優さんと品のないセリフのギャップで、笑いをとる・・・ということを試みたのでしょうが、幻滅しかありませでした。
美しいものは、美しく・・・セオリー通りに演出された方がよかったのでは・・・。特に、古典は・・・。
この桜姫とは、関係ありませんが、未だに納得できずにいるのが、百合役がなぜ、田畑智子さんだったのか・・・。ヴィジュアル的に失敗だったような気もしていますが・・・。演技力のある女優さんなのに、あえて『美』の松雪さんと勝負させるのは、見ている方が、つらくなる・・・。
この『桜姫』に至っては、もう醜悪さ、穢さしか感じられない舞台でした。
美の対極として、醜を持ってくるという手法ではなくて、最初から、醜ばかり。
舞台が中南米ってことらしいので、最初から、それらしい(上手くかけないのですが、混沌、灼熱?暑くて気だるい空気感)を表現することが目的ならそれなりの効果は、あったようですが・・・。
終盤、ゴンザレス(中村勘三郎さん)が、権助に代わり、セルゲイ(白井晃さん)が、清玄に代わって、『生きたい!』と連呼するのですが、結局、これが、テーマだったんでしょうか。
たぶん、そうでしょうね。
・・・だったら、何も、桜姫でなくても・・・と思ってしまったのですが・・・。
明日に続きます。
昨日の続きです。
さて、この桜姫。
普段の座席の前半分くらいを潰しての舞台構造。
可動式の客席・・・。張り出した舞台の下から、人が出たり、入ったり・・・。この構造って、見た事あるな・・・。
確か・・・同じ劇場だったと思いますが、2年か3年前の野田秀樹さんの演出された『ロープ』の舞台構造っぽいですね・・・(使い廻し・・・???)。
たしか、舞台の下(家屋の構造なら縁の下・・・?みたいな)から、いろいろ出てくるし、引っ込むし、ダイブ(飛び降りる?)するし・・・。
一度、同じような構造をみてしまうと、目新しさは、感じないものですね。
この歌舞伎でもかなり有名な作品を現代版に置き換えての上演ですが、オリジナルの歌舞伎より、難解にしてしまっているのは、どんなもんでしょう・・・。
難解というより、わかりづらい・・・。昨日も書きましたが、大筋を知らないと、ついていけないところがあります。
脚本は、長塚圭史さん。このひとは、お父さんも俳優さんの長塚京三さんだとうかがっております。
以前、泉鏡花の『夜叉ケ池』を演出されたときも、そうでしたが、何故、白雪姫(松雪泰子さん)に、あの穢いセリフを言わせるのかと聞いていて嫌悪感に陥ったことがあります。
美しい女優さんと品のないセリフのギャップで、笑いをとる・・・ということを試みたのでしょうが、幻滅しかありませでした。
美しいものは、美しく・・・セオリー通りに演出された方がよかったのでは・・・。特に、古典は・・・。
この桜姫とは、関係ありませんが、未だに納得できずにいるのが、百合役がなぜ、田畑智子さんだったのか・・・。ヴィジュアル的に失敗だったような気もしていますが・・・。演技力のある女優さんなのに、あえて『美』の松雪さんと勝負させるのは、見ている方が、つらくなる・・・。
この『桜姫』に至っては、もう醜悪さ、穢さしか感じられない舞台でした。
美の対極として、醜を持ってくるという手法ではなくて、最初から、醜ばかり。
舞台が中南米ってことらしいので、最初から、それらしい(上手くかけないのですが、混沌、灼熱?暑くて気だるい空気感)を表現することが目的ならそれなりの効果は、あったようですが・・・。
終盤、ゴンザレス(中村勘三郎さん)が、権助に代わり、セルゲイ(白井晃さん)が、清玄に代わって、『生きたい!』と連呼するのですが、結局、これが、テーマだったんでしょうか。
たぶん、そうでしょうね。
・・・だったら、何も、桜姫でなくても・・・と思ってしまったのですが・・・。
明日に続きます。