鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『女信長』④~最終夜

2009-06-10 19:57:14 | Weblog
明るくなったり、暗くなったり、忙しい梅雨間近の空。

今回、まるっきり劇評(毎回、同じことを言っておりますが、劇評って程のモノじゃないんです・・・。感想といった方が適切なんですが、ちょっと気取って、劇評ってことで・・・)になっておりませんね。
・・・ナンだか、お茶を濁しているカンジは、否めませんが・・・。

主演は、黒木メイサさん(信長)、中川晃教さん(明智光秀)という布陣でしたが、何故だか、中川晃教さんが印象に残らず・・・。
相変わらず、歌は、上手いし、突き抜ける様な高音域、声量とも文句なし・・・なんですがね。明智光秀は、信長の影の存在って設定のようなのですが・・・。

斉藤道三役の石田純一さんって、テレビでは、よくお見かけするものの、舞台では、お初です。
いつまでも、お若い・・・確か、50歳はとうに過ぎているのに、年齢を感じさせないあの若さって一体・・・?
それなのに、斉藤道三役って・・・。
黒木さん演じる女・信長を『女』にする役だし、愛と平成の色男(古いか・・・?)は、健在ってとこでしょうかね。

この舞台の進行役といいましょうか、MC兼ナレーション、終盤では、やたらカッコイイ見せ場のあった山崎銀之丞さん。声もいいし、存在感のある徳川家康役でした。
3月の『御用牙』が、人身事故で、電車が遅れて、見に行けなかっただけに、今回は見られてよかったです。舞台チラシを拝見したカンジでは、もっと策を弄する狡猾なカンジかと思いましたが、なかなか、重厚なカンジでしたし・・・。

そして、一番の憎まれ役・浅井長政を演じたのが、河合龍之介さん。
長身で、均整のとれたスタイルで、舞台映えのする俳優さんですが、信長を手籠め(この字でいいのか?意味もこれでいいのか・・・???)して、手玉にとるかなりなヒール。
都会的で、女性の扱いのうまい洗練された戦国大名としては、なかなかよいキャスティングでした。

あまりお勉強が得意でなさそうで、サカリのついたナントカ・・・みたいなお市の方には、松山メアリさん。
可愛らしいんだけどね。
知的で、向上心があって、ひたすら高いところへ駆け上がるのが使命となっている信長にとっては、もっとも忌むべき存在で、舞台上で、罵倒されるバカ女を健気に演じていました・・・。
キャラの設定が無謀なせいか・・・ちょっとお気の毒なカンジ。

こちらも、ちょっとお気の毒なのは、有森也実さん演じる濃姫。
実年齢の若い黒木さん、松山さんに年齢のことで、つっこまれ、苦笑いの一面も。
女に嫁がされる女ということで、かなり特殊なシチュエーションを、やはり、健気に儚く演じられておりましたね。


・・・という訳で、女信長・・・本日、これにてファイナル。