鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『養生の実技:五木寛之・著』

2011-07-10 22:52:15 | Weblog
室温32℃・・・。暑い・・・。ただそれだけ・・・。


人は、生まれた瞬間から、死に向い、病は、完全に治ることはない・・・。
病気や故障した身体は、完治することはなく、ただ、一時的に、治まっているだけ。

病気を敵とみなすのではなく、共生してみてはどうだろうか・・・?

柔らかい語り口で、ご自分の経験から、身体の具合の悪いときの対処方法などを伝授?された一冊。

私は、先月から、腰痛に悩まされていて、特に、14歳で、腰痛を引き起こし、随分長い事、おつきあいされている五木さんの腰痛との関わりについて、随分と考えさせられた・・・同病相哀れむ???

特に、二年間で百寺を巡るお仕事中に襲われた腰痛。
ここで、中断してしまうと、二年間のスケジュールが全て水の泡と消える事態に陥ったとき、ご自分も、本として出版している『他力』の認識。

五木さん程では、ないにしろ、働くひとのほとんどが、どうしても自分でなければ、出来ない仕事で、この仕事ができなれければ、死活問題に発展する・・・といった場面の体験があると思う。

薄給で、明日の身の雇用さえ保証のない、期間社員のワタシですら、毎月の会計処理は、落とせない仕事のひとつで、毎月、どうぞ、この仕事中は、身体の具合が悪くなりませんように・・・と人以外の人智の及ばぬ力におすがりするしかないと思っている。
(別に、できなきゃ、できないで、他に、方法があろうというものだけれど、現状では、一度、この時期に、倒れてみないとどうなるかわからない・・・)
だから、先月は、ほんとうに、どうしようか・・・とも思ったのだけれど、なんとか、切り抜けた・・・ほんとうは、もうこんな仕事辞めたいし、どうなっても構わないとも思うのだけれども・・・。

ものごとに成就には、天命があり、天がよし・・・とされるなら、成就するだろうし、このへんでいいんじゃないか・・・と天が告げれば、それで、おしまいとなるだろう・・・。

ひとのできることなんか、タカが知れている・・・。
『いつ辞めてもいいんだ・・・』
そう思った瞬間、腰痛が和らいだ・・・。

病気、身体の不調・・・痛み・・・本当に辛い。
精神論では、乗り切れない、痛みだってあるだろう。

腰痛に限らず、身体の発している痛み・不調のシグナルを上手に活かして行く方法を見つける手がかりとなるかもしれない一冊。

それにつけても、寝起きに走るあの激痛・・・なんとかならんもんだろうか・・・。