お天気はよかったものの、昼前から、風が吹き始め、夕方には、強風。
早い夕食(午後5時半)を、ドラマを見ながら食べて、食器など洗い、片付けをして、やれやれ?と思いながら、いただきものの桜まんじゅうを緑茶で、楽しみながら、少しだけ、ほっとしたら、とたんに眠くなってきました。
少し寝ちゃおうか・・・2時間くらい、浅く眠って現在に至ります。
薄暮迫り、だんだん、暗くなっていくなかで、風の音だけが、ゴウゴウと木々の枝を揺らします。
昨日の思川桜も全部、散ってしまったことでしょう。
この風では・・・。
桜の花は、開く前は、必死で、枝から離れぬように頑張っているのに、開花するともうソレさえ忘れてしまうように、ひらひら、はらはら、くるくる・・・風に煽られ、花びらの団体さんが、ごぉ~~~と舞っていきます。
散ってしまった路上の花びらは、干からびて・・・萎んで・・・いつの間にか無くなって、桜の木々は、青い葉っぱが芽吹き出します。
葉っぱの芽吹きと花の開花が、ほぼ同じくらいで、葉っぱがまだ見えない状態で、花びらが満開になるのが染井吉野の巧妙なところでしょうか・・・。
何処まで、ヒトに媚びた花なんでしょうかね?
だから、ヒトは、簡単にダマされるのです。
桜の樹の下には、死体が埋まっている!
これは信じていいことなんだよ。何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの桜の花の美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときか来た。桜の樹の下には、屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。
・・・なんてことを、梶井基次郎(『桜の樹の下には』)あたりに言わせちゃうとことでしょうかね。
なんだかとても遠い感じがする(『桜の森の満開の下』)・・・といったのは、坂口安吾だったかな???
昼間は、ヒトが桜の下で、お花見などに興じますが、夜桜というのは、なんだか、静かすぎて、怖い感じがするものもありますかね?
夜の薄墨桜なんて、もう幽玄すぎて、或いは、冥界などにつながっていそうで、どうにも怖いわけで。
もともと、超臆病だから・・・。
さくらの季節も、そろそろ終盤。
街路樹のハナミズキが、ふわふわ咲きだしました。