くもりがち。
最高気温30度にとどかず、涼しい一日。
9月下旬頃の気温のようで、季節が、1カ月程、進んでしまったような・・・。
インターネットの旅行会社の広告で、以前(十数年前)、宿泊した料理旅館のプランを見つけた。
鬼怒川温泉の入口あたりにある小さな料理旅館で、都合、2度程、宿泊した。
鬼怒川温泉は、廃墟になった旅館・ホテル群が、よく報道されていたので、この料理旅館も、廃業したのかも・・・と思っていたのだけれど、建物を建て替えて、グレードアップしたようで、どんなに不況の風が強かろうと、なにか、きちんとした根幹があれば、集客・営業できるのかもしれない。
客室も少なく、料理がおいしくて、食の細い母でさえ、食べすぎてしまった・・・と感想を述べるくらいだ。
鬼怒川渓谷の両側に建つかつての高級旅館、ホテルとは、比較にならないような立地条件(断崖に建つリバー・ビューイングではない・・・つまり客室から渓谷が眺められない)で、客室の外は、自然林の中ある鬼怒川の清流の音が聞こえるだけである。
それでもリピーターの多い宿でもあった。
母が亡くなる前と亡くなった後、心が休まることがなくて、ふと、またこの旅館に泊まって、ゆっくりしてみたいな・・・と思った。
以前は、客室からの眺めの良くないひとり部屋を、割安で、提供していたけれど、そのプランは、無くなってしまったようである。
母と宿泊した部屋は、眺めは、通常の部屋で・・・というより、拙宅の居室裏は、山林なので、あまり変わらないかな・・・とも思えたけれど、拙宅裏に清流はないし、もちろん、ホタルなどの出現もないから、6月7月には、運がよければ、夜間にホタルなどみることができるかもしれない。
宿泊したのは、二回とも8月で、あまりの暑さに、
『県北(那須か、鬼怒川か、日光)でも行って、ゆっくりしてこよう。』
そう言いだした母。
暑さとお盆の接待?疲れで、気分の落ち込みが激しかったのかもしれない。
土日より平日の方が料金が、割安なので、会社を休んで、私の運転で、鬼怒川迄、出かけた。
母は、助手席で、眠っている間に、到着。
温泉に浸かり、極上の食事をして、帰りもまた、助手席で眠っている間に家に着く。
どんなに、楽をしても
『やっぱり、家は、いいね。』
と言う。
旅(・・・と言うほどの旅でもなく、車に乗って2時間かからない移動で、一泊だから)というのは、日常を離れ、再び、日常に戻ったときに、日常がいかに、良いか・・・認識するものなのかもしれない・・・。
出来れば・・・母と泊まった宿に、一泊してみたいと思う。