鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

旅の記憶②八月の旅(避暑と温泉)

2022-08-05 23:50:05 | Weblog

くもりがち。

最高気温30度にとどかず、涼しい一日。

9月下旬頃の気温のようで、季節が、1カ月程、進んでしまったような・・・。

 

インターネットの旅行会社の広告で、以前(十数年前)、宿泊した料理旅館のプランを見つけた。

鬼怒川温泉の入口あたりにある小さな料理旅館で、都合、2度程、宿泊した。

 

鬼怒川温泉は、廃墟になった旅館・ホテル群が、よく報道されていたので、この料理旅館も、廃業したのかも・・・と思っていたのだけれど、建物を建て替えて、グレードアップしたようで、どんなに不況の風が強かろうと、なにか、きちんとした根幹があれば、集客・営業できるのかもしれない。

客室も少なく、料理がおいしくて、食の細い母でさえ、食べすぎてしまった・・・と感想を述べるくらいだ。

鬼怒川渓谷の両側に建つかつての高級旅館、ホテルとは、比較にならないような立地条件(断崖に建つリバー・ビューイングではない・・・つまり客室から渓谷が眺められない)で、客室の外は、自然林の中ある鬼怒川の清流の音が聞こえるだけである。

それでもリピーターの多い宿でもあった。

 

母が亡くなる前と亡くなった後、心が休まることがなくて、ふと、またこの旅館に泊まって、ゆっくりしてみたいな・・・と思った。

以前は、客室からの眺めの良くないひとり部屋を、割安で、提供していたけれど、そのプランは、無くなってしまったようである。

 

母と宿泊した部屋は、眺めは、通常の部屋で・・・というより、拙宅の居室裏は、山林なので、あまり変わらないかな・・・とも思えたけれど、拙宅裏に清流はないし、もちろん、ホタルなどの出現もないから、6月7月には、運がよければ、夜間にホタルなどみることができるかもしれない。

宿泊したのは、二回とも8月で、あまりの暑さに、

『県北(那須か、鬼怒川か、日光)でも行って、ゆっくりしてこよう。』

そう言いだした母。

 

暑さとお盆の接待?疲れで、気分の落ち込みが激しかったのかもしれない。

土日より平日の方が料金が、割安なので、会社を休んで、私の運転で、鬼怒川迄、出かけた。

 

母は、助手席で、眠っている間に、到着。

温泉に浸かり、極上の食事をして、帰りもまた、助手席で眠っている間に家に着く。

どんなに、楽をしても

『やっぱり、家は、いいね。』

と言う。

旅(・・・と言うほどの旅でもなく、車に乗って2時間かからない移動で、一泊だから)というのは、日常を離れ、再び、日常に戻ったときに、日常がいかに、良いか・・・認識するものなのかもしれない・・・。

 

出来れば・・・母と泊まった宿に、一泊してみたいと思う。