鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

二度寝・三度寝・母の夢③

2022-08-23 22:44:55 | 睡眠

処暑。

曇りがちで、蒸し暑い日が続くも、週中、週末にかけて、季節変わり目の秋の長雨の予報。

いづれにせよ、すっきりとは晴れない晩夏。

 

夜間から、明け方にかけて、何回か目が覚める。

浅い眠りの日々が、もう10年近く続いているけれど、母が居た頃は、昼間もよく眠っていました。

不安があったけれど、母が居た安心感が、昼間でも眠れるってことだったのかもしれないな・・・などと。

朝寝して、母の夢を見ました。

 

なんと・・・夢の中で、母は、その死から、生還していたのでした。

死んだと思っていたのは、夢で、本当は、生きていたんだ!

この安堵感は、ナニモノにも代えがたく、暖かく、穏やかな感情でした。

死んで、生き返ってきた母に、喪中葉書も出してしまったんだけれど、やっぱり、生きていたんだね。帰ってきたんだね。よかった、よかったと喜び、喪中葉書を見せようと、探すのだけれど、文箱の中に、喪中葉書はなく・・・探しているうちに、母は、火葬して、お骨になったんだった・・・と思い出し・・・ああ、やはりこれは夢・・・とこのくだりで、脳は覚醒したらしく、現実を思い出させるのでした。

それでも・・・。

ああ、やはり死んだのは、夢だったんだ・・・この安堵感。

そして、ああやはり生き返ったのは夢だったんだ・・・と思う絶望感。

こんな夢を繰り返し見ているような毎日なのですが、不思議と今日の朝寝の夢には、絶望感はなかったのでした。

 

夢の中の母は、暖かで、穏やかで、生前の老い、痛み、苦しみとは、無縁の顔をして、暖かい春の光の中に居たようなのでした。

 

母が亡くなって、もう1年半になろうとしているのに、まだまだ母の死を受けることが出来ずにいるようです。