暖かい晩秋の週末。
最高気温22度。
一昨日(22日)。
森林公園から戻って、市内のシネマコンプレックスで、『駒田蒸留所へようこそ』を鑑賞。
いまは、幻の銘酒となったウヰスキー『独楽』の復活に挑む若き女性社長。
彼女の父親の代に、震災にあい、『独楽』の原酒は失われ、二度と味わえないウイスキーとなった。
目指していた美術の道を諦め、蒸留所を継ぎ、クラフトウイスキーのヒットを飛ばすものの、蒸留所は、いつも火の車。
原酒の製造には、早くて3年の月日を待たなければならない・・・。
ウイスキーは、贅沢なお酒。
原酒を仕込み、樽を整え・・・長い長い時間の熟成の刻を経て、人の手によって、ブレンドし、販売へと至る・・・。
早い、安い・・・に慣れてしまった現代人には、もどかしい限りだ。
本物は、時を経て、その命を輝かす。
・・・もしかすると・・・人間もそうなのかもしれない。
若いうちは、それなりでも、歳を経るとどうしても、その人間の本質が、外見にも表れる。
琥珀色に輝く液体のように、豊かで、芳醇なウイスキーのような人間になるには、やはり数十年の時が必要なのかもしれない。
刻(とき)を味方にしたものにだけ、与えられる『本物』の勲章。
そして、一度失えば、二度と戻らない青春。
ヒトも酒も・・・今を生きて、愉しめ!