鼎子堂(Teishi-Do)

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映画:明日を綴る写真館

2024-07-05 21:50:08 | 演劇・映画

連日の猛暑日出現。

午前7時で室温31度。

もう既に真夏・・・。

 

ほぼ1か月前に見た映画。

パソコン不具合で、新品購入後の設定もやる気が起きず、iphoneからの更新も面倒だったので、放置してしまった。

6月11日。市内のシネマ・コンプレックスで『明日を綴る写真館』を鑑賞。

天才的な若きプロカメラマンの本当に撮りたい写真は何だったのか・・・?

 

昔のフィルム写真は、撮影から一枚の写真にするまでの工程が極めて長かった。

デジタル化になる前は、カメラにフィルムを充填して、撮影後、写真屋さん(あるいはカメラ店)に、現像して、1週間だか、10日だか・・・それくらいの日数が掛かって、やっと写真の出来栄えがわかる・・・フィルム代、現像代・・・そして時間がかかるから、旅行、慶弔、卒業・・・といった節目くらいにしか、一般人は、写真撮影をしなかった。

今は・・・ありとあらゆる瞬間に画像を手にできる。

携帯端末に付属されたカメラ機能の技術向上で、一瞬の撮影が、数秒で、世界に拡がる・・・そんな世の中になった。

フィルム写真の進化系にポラロイドのインスタントカメラというのもあって、撮影後、数分で、撮影した写真を見ることができる・・・そんなカメラもあったけれど。

 

・・・まあ、そんなこんなで。

それでも、プロとアマの間には、深くて?暗い河がある???

デジタルの特性を熟知して、対象物が良くも悪くも変化するというのは、写真の面白いところなのかもね・・・。

自分が撮りたい写真を、既に、撮っていた写真館の店主に出会い、探し求めていた道と過去の傷を癒すという物語が映画の中で展開する。

 

映画とは、関係ないけれども、1960年代から70年代にかけてのベトナム戦争中に、日本人写真家の沢田教一の撮影した『安全への逃避』。

この一枚で、世界は、戦争の残酷さを知った。

・・・いまでは、フェイク動画や画像が、真実を写す写真として、臆面もなく出回るさまをみると、本当、真実、事実・・・一体何が・・・本物・・・なのか・・・本当のことなんて、ないんじゃないか・・・とさえ思えてくる。

その一枚・・・あなたは、何を伝えたいのですか・・・???

雑多に撮影したその画像達が、ひそかにささやいているような気がするのは、無駄に写された被写体や画像になった亡霊たちの声なき声なのかも・・・とか、思ってしまったりで・・・???

 

(そして・・・メモ用に撮影しておくのが、存外、役に立っている・・・なんて使い方をしている。書くよりも正確で、ミスがない。写真というよりメモ帳化)