小雨降る・・・東日本大震災より14年目の春。
14年前のこの日は、寒かった・・・。
震災後から、翌日12日午前3時迄、停電。
電気のつかない暗い部屋で、通電していない炬燵に足を突っ込み、時々、揺れる地震に脅えながら・・・。
残り少なくなった石油ストーブで、お湯を沸かし、母と二人で、カップラーメンの夕飯。
旧居宅は、井戸水だったんで、電気が止まると、水をくみ上げるポンプのモーターも動かないので、灯油ストーブの天板に置いた薬缶の水を沸かした。
あの日・・・。電気の止まった街は真っ暗、街灯もつかず、ただ星明りだけが、綺麗だった・・・。
翌日午前3時に、電気が復旧。
お風呂にお湯を張って、暖かいお湯のありがたさをしみじみ感じた。
電灯に照らされた明るい部屋で、夜明けを待った。
そんな震災の日の思い出がよみがえってきた。
あのとき、一緒に不安な夜を過ごした母は、もういない。
今度、震災などがきたら、ひとりで、しのげるのかな・・・とそんなことを考える。
・・・もう灯油の残量も少ない。今週中に買ってこようと思うのだけれど、この先、まだ寒い日の出現は、あるのだろうか・・・。
あの震災の日は、凄く寒かった。
そして、間もなく、猫命日。
猫が居なくなった日の朝は、氷点下6度だった・・・。
梅の花が咲いていて、永遠の猫不在を迎えるあの日の朝は、ものすごく冷え込んだ。