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西洋骨董洋菓子店:よしながふみ・著

2021-12-27 20:45:46 | 本・読書

明け方は氷点下。

日中は良く晴れて、乾いた冬晴れ。最高気温5度どまりの底冷えの一日。

 

古書の整理をしていたら、『西洋骨董洋菓子店』4巻がでてきました。

現在、映画で、ヒット中の『きのう、何たべた?』の原作者よしながふみの初期の頃の作品です。

ついつい読んでしまいました。

この作家さんは、ボーイズ・ラブ路線の方ですが、同時に、『食』についても相当、詳しい方で、ゲイ(同性愛)& 食の融合した『きのう、何たべた?』が、その集大成ということになるのだと思います。

その前駆的作品となったのが、『西洋骨董洋菓子店』で、こちらは、ゲイ(同性愛)& お菓子が、テーマとなっています。

 

西洋骨董洋菓子店のオーナーは、少年期に誘拐されるという事件に巻き込まれたまま、その記憶を封印しています。

資産家の令息でありながら、誘拐というトラウマからか、何故か、恋愛関係で女性から、他愛もない理由で、ことごとく別れを告げられてしまいます。

そんな彼の同級生で、高校時代、オーナーからゲイであることで、拒絶された天才パティシエが、彼の店で洋菓子を作ることになり、そして網膜剥離で、リングを降りることを余儀なくされた天才ボクサーが、パティシエの作る洋菓子に魅せられ、従業員として採用されます。

この3人を主軸として、西洋骨董洋菓子店・アンティークを展開していきますが、そこに絡んでくる個性的な人々を巡って、物語は展開していきます。

 

よしながふみの作品のおもしろさは、その伏線と展開にあるようですが、やはり初期は、デッサンの狂いが顕著だし、背景をあまり細かく絵描かないのは、初期の頃からのスタイルのようで、コマ割りもわりと大きく、線の粗さも否めない・・・と思いながらも、登場するケーキ、パン、洋惣菜・・・全部食べてみたいです。

 

 


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