どんよりとした曇り空。
夜から本降りの雨。
昨日、某・国営放送Educationチャンネルの料理番組に、土井善晴さんが出演していて、素麺のゆで方と素麺にあうおかずを紹介していて、ただ茹でるだけ・・・かと思っていたけれど、丁寧に作るって、こういうこと???と思いました。
土井さんは、シンクに素麺のゆで汁を捨てるときも、シンクに熱い思いをさせてごめんね・・・と謝ったり。
あの柔らかく上品な船場言葉で、穏やかに、素麺を茹で、夏野菜のおかずを作っていきます。
素麺は、茹で上げて、完全に冷える迄、素手で触ってはいけない・・・(手の匂いが、麺に移る)、麺が完全に冷えたら、冷水の中で、もみ洗いして、油を落とす・・・。
そうなのか・・・知らなかったよ・・・。
・・・と言う訳で、本日の夕餉に、素麺を茹でてみました。
素麺・・・。
亡母の一番の好物。
土井善晴さんの茹で方で、美味しい素麺食べさせてあげたかったよ・・・。
素麺・・・と言えば、作家の宮尾登美子氏が、エッセイ(・・・このひとは、随筆って言う方が、似合うんだけれど)で、夏の昼食には、素麺がなくては、ならないもので、毎日素麺を食している・・・なんてことを書かれていて、でも、宮尾氏が食す素麺なのだから、超特級品なんだろうなぁ・・・と思っておりました。
素麺もピンキリで、国産小麦の手延べ素麺などは、値段が高くて、ちょっと手が出なかったりします。
炎暑の昼食。
素麺程、美味しいものはないだろうなぁ・・・。
茗荷、葱、生姜に、かつおだしたっぷりの麺つゆ。
本当に、コレだけで充分な気がします。
若かりし頃は、素麺なんて、特に美味しいものとは、思わなかったのだけれど。
夕食に素麺だと、ガッカリしたことさえありました。
食べ応えがない・・・というか、お腹が一杯にならない・・・というか・・・。
年齢を重ねると、やはり夏は、素麺なのだと思います。