9月11日(水) 晴銀鱗光る秋刀魚を買い求め、庭の花柚子の青い実をもいで、夕ご飯の一皿にした。自分に似て痩せっぽちの、油のいささかも乗っていない秋刀魚を食しながら、心の中を、佐藤春夫『秋刀魚の歌』が流れていく。あはれ秋風よ情(こころ)あらば伝へてよ男ありて今日の夕餉(ゆふげ)に ひとりさんまを食(くら)ひて思ひにふける と。さんま、さんまそが上に青き蜜柑の酸(す)をしたたらせてさんまを食ふはそ . . . 本文を読む
老女の闘病日記・日に新た日に日に新たなり
人はなぜ、病むのか?人はなぜ生きるのか?なぜ、死ぬのか?