♪募金をしてから、我が身を恥じる…

３月１８日 (金)

昨日、大阪に出かけるべく向かった近鉄桔梗が丘駅で、若者４人が段ボールでつくった募金箱と被災地の新聞記事をパネルにして募金を募っておられた。

「ご苦労さま！」と、１０００円を１枚寄金して慌ただしく急行に乗った。
近鉄特急に乗ったつもりの、【つもり寄金】である。

去り際にふと気になって、「あなた方はどんな立場で募金活動をしておられるの？」と訊ねた。　
「もしや、寄金の行く先は？」と疑念が湧いたのだ。

「はい。桔梗が丘高校の卒業生です」
青年がさわやかに答えてくれた。

その後、電車の中で朝刊を読んでいたら、地域面に先刻の若者たちが、ボランティアで募金活動を続けている、と報道されている。
そうか、そうだったのね。

いささかでも若い人たちの善意を疑った自分を恥じた。


　　　　　　　　　　　　　　

去る１１日に東北で起きたＭ９の地震と大津波のあと、被災地では水や食料などが不足して困っておられるという。

遠い名張には、申し訳なくも停電も品切れもない。
申し訳なさがつのって、あの日から８日になるが、さくらは一度も買い物に出て行ってはいない。

「有るもので口すぎを…」
命に関わる現地の皆さまの不自由には及びもないが、モノが無ければ買わなければいい。
おカネが無ければ、使わない。

そのように暮らしてみると、冷凍庫にはまだまだ食品が詰まっているし、ストッカーには缶詰や乾麺や小麦粉などもある。

今夜の食事には、野菜室のキャベツに人参、玉ねぎの葉、ピーマン、冷凍室の豚肉、ＭＩＸきのこ、焼きそばの玉、卵などを使って、塩焼きそばを作った。

有るものだけで、おいしくいただけた。
半分を取り置き、明日のブランチにはオムそばでいただくつもりだ。

いま暫くおカネを使わない暮らしを続け、残ったおカネを復興基金に寄付させていただこうと思う。

それがいま、私に出来るささやかなボランティア。
不用意に人を疑うことなどを、しないよう心して…