さくらの日々是好日

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♪台湾紀行⑤ 鉄刀木 ( タガヤサン ) をご存じですか?

2009年12月09日 10時50分11秒 | さくら的非日常の日々
12月9日 (水)

暖かい1日の始まり。

友人の香代子さんから携帯に着信履歴が残っている。
時間は、午前8時22分。
この時間、さくらはまだ夢の中、携帯もお休みモードに設定してあるし。
?、??、?
なんで?

昨夜11時半にTELあり、「今日、グランドキャニオンから帰ってきたの! 凄かったわよ~!」
Iron‐Ladyの香代子さんは、それから1時間あまり、3泊5日のグランドキャニオンの素晴らしさを語って飽きない。

「ごめん、もう、0時半やよ。 …あたし、今夜はもう寝るし」
「あらそう。 私は今からお風呂に入るのよ♪」

時差ボケなどどこ吹く風の、強~い友人。
励まされるぅ。

                   ◆

海外と言えば、「台湾紀行で知らなかったことを教えられました」、「次を待ってます」と、オファーをいただいている。
なので、ガイドブックには載っていない情報をお届いたしましょう。

今日は、台湾・高雄の鉄刀木(タガヤサン)のお話ですぅ。

11月初旬の一日、屏東(へいとう)ダムを創った、静岡・袋井のひと・鳥居新平(とりい・のぶへい)の在職した台湾製糖の社屋を訪れた。

鳥居の発想と指揮の元、屏東(へいとう)ダムは、地下水を堰き止め高雄の荒れ地を沃野に代え、近隣住民の生活用水としても重宝された【命の水】となった。

いまも清いせせらぎとしてこの地を潤し続けている。

1900年(明治33年)に創設され、台南・高雄にサトウキビを植え砂糖に変える事業で一代を築いた臺灣製糖は、百年に及ぶ白い瀟洒な木造社屋で昔を今に伝えていた。

日本政府の50年に及ぶ統治時代に、国策会社のひとつとしてこの地に隆盛を誇ったという。

中庭には、木に咲く花々が咲き乱れ、ひときわ太大きく育った異様の大木が目に付いた。
根元を確かめてみたら、看板に「鉄刀木」とある。

鉄刀木と表記して、タガヤサンと読む。
マメ科の広葉樹。タイ、インド、ミャンマー、インドネシアなどの東南アジア原産とされ、【紫檀、黒檀、鉄刀木】と称される三大唐木(からき)の一つだ。

荒地にも耐え、比較的造林が容易なため、アジアに広く栽培されているという。
明治時代に台湾でも栽培されたと言い、日本が善政を敷いた台南の高雄周辺に多く育苗されている様子が、移動中のバスの車窓から見て取れた。

高さ20㍍にも及ぶという鉄刀木。
花は鮮黄色の五弁花で芳香がある。

庭木や街路樹としても用いられ、屏東のタイヤル族の民家の庭先には、鉄刀木の黄色い花が咲き乱れていた。

木材の重くて硬い形状から、「鉄の刀で切りつけられても傷つかない」と言われこの名がついたという。

黒褐色に黄褐色の帯が平行に走り、独特の雰囲気を醸すのも愛好家に喜ばれる所以である。

さくらの家の客間には、鉄刀木の衝立てと茶箪笥がある。

生前の夫が、気に入って買ったものだ。
特有の縞模様を唐木仕立てで覆い隠し、紫檀の味わいがする。

…折々に亡夫を偲ぶ、よすがになっている。

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