8月7日(土) 晴
昨夜は、伊賀市の小料理割烹で美味堪能し、今日また、郷里の学友がたのお誘いを受け、江戸期の豪商と謳われた長谷川治郎兵衛家の邸宅と、小津清左衛門家屋敷の見学ツアーに参加した。
朝9時の急行で松阪に向かい両家の贅を凝らした隅々を綿密に拝見し、学ぶ。 この歳になっても、教わることの喜びが自覚できる自分を、また少し好きになったりして。
昼食に予定してもらった鄙茅(ひなかや)は、亡妙子姉さまの教え子、富田良弘先生(松阪・とみだクリニック院長)からのご縁で、その名の通り、鄙には稀な茅葺きの料亭だ。
建屋の前に百日紅の大木があり、遠目には桜花爛漫の景色に見え、近づいてみたら、少しの風にはらはら、ひらりと花が散るさまが、まことに美しく、心癒される。
二階の蔵には、松阪の古地図すごろくが飾られ、味噌・醤油を醸造販売しておられた世古くんの実家や、呉服商みなとや商店と記されたのりちゃんの生家を探す。 亡夫の生家は、廣野鐵工所の屋号で本町に記載があるはず。
伽藍石や鞍馬石を配した広大な庭や、屋敷を正確に再現したジオラマに往時を偲ぶ。
千両箱や万両箱など、時代劇に出てくるような小道具の実物に目を見張り、享保の大判1枚が今の価格にすると100万円とのことに、一同「ぎょえっ!」。
両家とも、松阪市が管理し大切に残しておられる。 有難いことである。
ひなかやの特筆料理は、そのまま食べられるアユの塩焼き♪
普通は、箸で抑えて骨抜きをするのだけれど、このお店は遠火で長い時間をかけて焼き上げる調理法で、頭はカリッカリ、身は香ばしく骨までいただける。 有難き美味・求心!
お酒は、のりちゃんたちが九頭龍の冷酒。 世古君とさくらはモエ・エ・シャンドンのブリュットをハーフサイズで。
シャンパンフルートに黄金色の気泡がととと、とと、と上がっていく。 きれいだね、美味しいね♪
一席5000円。 工夫を凝らした新懐石の趣なのだけれど、緑つる紫、金針菜など中国野菜、アフリカ原産モロヘイヤなどが使われていて、これらは、味も香りも食感も和食の食材ではない、とさくらは思う。(きっぱり)
残念!
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