🎵 「認知症、 皆で行けば怖くない！」 美杉テラスに梅雨の雨繁くも

６月１４日(金)　　曇時々雨

午前８時２８分の近鉄特急で伊勢中川に向かう。

車中で、奈良から来られたまっさん、オガワさんに合流。１０時に伊勢中川駅で松阪からジャンボタクシーで来られた高校時代の学友と出会って総勢９人で、「認知症、皆で行けば怖くない！」Ｏｎｅｄａｙ－Ｔｒｉｐがスタートした。

【がんより怖い糖尿病、それより怖い認知症】。　がんと糖尿病を病み、このごろは年齢相応の認知症状を自覚するさくらの経験則である。

同級生同士、認知症怖しの思いは同じなので、今日の試みとなった。
目指すは、医聖・田島和雄Ｄｒが待ってくださる美杉テラス(クリニック)。



　　　　　　　　　　　　　　　

でもその前に。
少し回り道をして、久居市のかざはやの里に行く。

周囲８㌔に及ぶ「風早池(かざはやいけ)」のほとり、約７万平方㍍の丘陵地にひろがるかざはやの里は、この日ア院区の梅雨の雨が降りみ降らずみ。突然にざざ～っと降りしきる雨に慌てて傘をさすもすぐに止む。

風早池は垂仁天皇が紀元３５年冬、全国に作られた８００の灌漑池のひとつで戦国時代には津城藩主・藤堂高虎が灌漑工事を手掛けた土地に「風早」とつけたことから「風早池」と名付け、現在も県内有数の田畑の水資源となっているそうだ。

社会福祉法人「正寿会」の障がい者施設の利用者と職員が協働して「梅、藤、あじさい」の剪定・追肥・除草・土壌改良、整備、運営管理をし、日本で初めて園芸福祉を取り入れた花園として環境と福祉の融合に取組んでいるという。

見ごろを迎えたあじさいは、セルマ、シャローナ、セリーナ、サンドラ、サブリナなど風早の里でしか見られない品種と、青てまり、白てまり、ピンクてまり、すみだの花火、スカイブルー、恋路が浜、城ケ崎、十二単、アナベルなどが咲き競うあじさい花壇と大斜面の３万３千平方㍍に、７万５千株！

圧巻です。

　　　　　　　　　　　　　　　　

ブルーベリー園で、折良く止んだ雨の合間を縫って大きな粒のハイブッシュ系の果実をもぎ取って口に入れる。
「あま～い♪」

それから、名代・鳴門うどんで肉うどん→港屋珈琲で有機栽培のオリジナルコーヒーとオカブランのシェア♪　

学友と楽しむささやかな非日常体験が、心身の免疫力をあげてくれる。

ありがたいなぁ。
ありがとうございます。


　　　　　　　　　　　　　　　

「お互い、認知症世代。　忘れることがことがあって当たり前、また覚えれば良いのです。　だって、僕たちの脳は５㌫しか機能していないんだから」

明るく前向きな田島せんせいのお言葉に全員がなっとく。

認知症検査の用紙をいただいて、「♪七重、八重～」(太田道灌)と「♪わが胸の燃ゆる思いにくらぶれば」(平野國臣)の吟を拝聴する。

品格のある朗々とした吟声が、美杉テラスのリハビリルームに響きわたる。

せんせいの吟のこよなきＦＡＮでいらした逝かれた昌子さんは、あの世のテラスで私たちがＣＤを持って行く日を心待ちにしておられることでしょう。

昌子さん、わかちゃん。
それほどお待たせしないから。

ねっ。