今朝の朝日新聞に、「不登校傾向の児童連れ出す」の見出しがあった。地元紙の中日新聞はどう扱っているのだろうと探したが見当たらなかった。記事は「不登校の傾向がある低学年の男子児童を無理に学校へ連れ出したとして、半田市の教育委員会が市立小学校の校長と担任の女性教諭を口頭で厳重注意していたことが、11日明らかになった」とある。
女性教諭は「行きたくない」と言う男児を車に乗せ、学校へ連れ出した。保護者は不在だったが、その場にいた姉が保護者に連絡し、保護者が学校へ連絡して、男児は自宅に送り返された。女性教諭は「登校するきっかけをつくりたかった」と言う。市教育委員会は「児童に嫌な思いをさせ、保護者の承諾も得ず、行き過ぎた行為」と判断。
私の住むマンションにも不登校の子がいた。小学校の先生は毎日訪ねてきて、「午後からでもいいからおいで」と言ってくれたと聞いた。中学校で学校へ行けなくなった子もいたが、担任は一度も家に来なかったそうだ。小学校の女性担任は責任感の強い先生なのだろう。何とかして登校させようと必死だったのではないか。
保護者がいない時に連れ出したのはマズかったが、厳重注意されることでは無い気がする。校長や教頭など、みんなでもっとカバーできたはずだ。これでは何もしない方が良いことになり兼ねない。私は初めて担任を持った時、休みが続く子がいた。「どうしてなの?」と訊ねると、「朝、起きられない」と言うので、それから毎朝、彼の家に車で迎えに行った。
父子家庭で、この父親では仕方ないと迎えに行ったが、父親と子から感謝されたことは無かった。先輩の先生から指導されたことでは無かったが、受け持ちの子の面倒をみるのは担任の務めだと信じていた。「学校は処罰をするところでは無く、教育する場である」と新任の癖に職員会議で発言し、慰安会の席で、生徒指導部長から酒を注がれて指導を受けた。